フェザーミュージアム その1
(関市  2010/6)

刃物の街、岐阜県関市で「カミソリの文化と歴史を体験できるおもしろスポット」をコンセプトとする企業ミュージアム。その名の通りフェザーの工場の一部に設けられている。1階は体験系の展示や売店などがあり、メインは2階となっている。建物の造りのせいか、当初2階がとても狭く感じられ、「こりゃとんでもない施設のためにわざわざ関まで来ちゃったな」とも思ったが、実際は予想以上に広く、展示内容も幅広い。

住 所 岐阜県関市日ノ出町1-17
(0575)22-1923
入場料
駐車場
開館時間 9:30〜16:00
休業日 火曜・臨時休館有
H P


フェザーの工場敷地内にあるフェザーミュージアム。外観的にはあまり派手さがないのであまりミュージアムっぽい感じはしない。

中に入ると案内のお姉さんと作業服を着たお兄さんが笑顔でお出迎え。どこから来たか尋ねられたので「な、名古屋です…」と答えると、「それは遠い所からありがとうございます」と満面の笑顔でお礼を述べてくる。

名古屋と関、歩きや自転車では結構遠いが、車じゃ「遠い」と言われるほどでもない。あまり大げさな対応も違和感があるなと思いつつ、こちらも満面の笑顔と彼らより深々としたお辞儀で対応。
昔はこの腰の引けた自分の態度が我ながら腹立たしかったが、40近くなった現在、それほど嫌じゃなくなってきた。

フェザーということでヒゲ剃りについてのパネル展示。
ヒゲ剃りは石器時代から行われていたらしいが、自分は2,3日ごとにしか剃らない。自分で言うのも何だが、サラリーマンとして失格だと思う。

有史以降の有名・無名人のヒゲにまつわるエピソードを記した展示。アレキサンダーや始皇帝などについて書いてあったが内容忘れた。

ヒゲとカミソリの文化。
常設的にパネル展示の他、映像を使った展示が行われているコーナー。

映像コーナー。
カミソリの歴史など5種類の映像が見られるが、一番興味深いのは「ヒゲを剃ってみよう」。
有名人がヒゲを剃ったらどういう顔になるか見られる。

伊藤博文や織田信長など日本人の他、レオナルド・ダ・ヴィンチや写真のリンカーンなど海外の有名人が多数出演。

レオナルド・ダ・ヴィンチみたいにヒゲでアゴが覆われてる人のアゴの形をどうやって推測してるのかが気になる。

ヒゲとカミソリの文化コーナーの中央に置かれた「世界の万華鏡」の品々。

体毛、刃物、共に関連しないであろう展示の意図に深い意味が隠されているのかもしれないと、万華鏡の前でしばし考えてみた。

…が、全く分からない。

左は「ひげ博士のマジックビジョン」、右は坪に水を張って用いた「水鏡」の展示。

水鏡と言っても、水の張ってあるツボを覗き込むだけ。真剣に覗き込んでる自分の姿を想像しながら覗き込むのがオツな楽しみ方なのかもしれない。

複数毎の静止画を回転させることによって動いているようにみせる展示。

「のぞいてみよう」というネーミングにほんの微かな期待を持ったのだが、予想通りというか当然ながらその期待は裏切られる結果となる。
40前の哀愁と加齢臭を漂わせながら必死になってハンドルを回す自分がとても哀れだった。

常設のフェザーギャラリー。
古いおもちゃなどが展示されており、一部は実際に遊ぶことができる。

「一人で来た中年男が遊べるわけないじゃん」と撮影だけするつもりがついついマジックテープダーツにはまってしまい時間を要してしまった。

最初は「ヒゲとカミソリの文化コーナー」しかないと思ったのだが、実際はご覧の通り展示室がずらりと続いている。

まずは「床屋の歴史コーナー」。
微笑むギョロ目の客と、よほど頭が臭いのか白目を剥いて顔をそむける床屋の男。
対称的な二人の表情がとても気になるジオラマ。

どうでもいいが、ギョロ目+嘘臭い笑顔の下の男、何となく自分に似ている。

江戸時代の髪型コーナー。
江戸時代といえばなんとなく「チョンマゲ」のイメージしかないが、実際は髷の結い方や月代の広さに至るまで色んな種類があったようだ。

毛が無い自分としては現代でもチョンマゲが続いていればいいのにと思うこともしばしば。

こちらは明治期のヘアスタイル一覧。
自分に一番近いのは右上の「後撫付」。撫で付けてるわけじゃないけど、こういう外観。

床屋の道具に関する展示。
バリカンやカミソリの他、床屋用の椅子や鏡など大型品の展示も抜かりない。

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