刈宿大仏(常福寺) その1
(2010/2 西尾市)

寺の公式HPも無ければ西尾市の寺社紹介HPにもウィキペディアにも出てこない地味な寺であるが、胎内めぐりができる大仏はB級スポットとしてそこそこ有名で、そうした分野のHPで紹介されていることも多い。
仏像はコンクリート製で、同じくコンクリート製の聚楽園大仏(東海市)の翌年に建立されている。その胎内めぐりであるが、正直何がどうというわけではないが、薄暗い胎内と無造作に置かれた仏像、意味不明の穴など、B級スポットマニアの心を掴む雰囲気は持っている。逆にB級スポットに興味が無ければ「三河海岸弘法八十八」の一つとして、または「刈宿の大仏さん」として訪れるほかない。

ちなみに自分は・・・いや、よそう。


住 所 西尾市刈宿町出口50
(0585)89-2101
拝観料
駐車場
開館時間 特に取り決めなし
休業日 年中無休
H P  公式HPは無いが多くのHPにて紹介されている

なかなか来られなかった常福寺の刈宿大仏、ついにやって来た。
聚楽園と同じく「コンクリート造り+胎内めぐりができる(聚楽園は現在閉鎖)」ということで、同じような大きさをイメージしていたが、実際見てみると想像以上に小さかった。

色はご覧の通り、銅というよりベンガラっぽい赤色。

車の中で油断してよくやる行為。
そして信号待ちとかで隣のドライバーと目が合うと気まずい行為。

金属製説明板で時々見かける、「高級感あふれるけど、残念ながら見えない」という属性を持つ。

大仏の背後にまわると胎内めぐりの入口が見える。
日本すきま漫遊記」さんによると往時は前面から背後まで貫通していたのではないかとのこと。

こちとら声をかけて入るべきか、それともこっそり入るべきか悩んでウロウロするばかり。
さすが大手の管理人は目のつけどころが違うものだとひたすら感心。

20分くらいウロウロした後、意を決して寺の呼び鈴を鳴らすも誰も出てこない。ホッとしたような肩透かしをくらったような複雑な気分でこっそり入ることにする。

入ってすぐの部屋。
古墳の石室っぽくもあり、城の下見板張っぽくもある。

正面の壁は行き止まりになっており、正面の壁の造りは確かに少々不自然。

両脇にある入口は胎内めぐりの階段。
実は意識して胎内めぐりするのはこれが初めて。初もの特有の期待と不安、そして緊張が入り混じる瞬間。あとはこれに甘酸っぱさが混じれば初デートの味。

写真はフラッシュを焚いたが、実際は足元が見えないほど暗い。
B級スポットとしては中々有名なのだが所詮はB級、いつもいつも人が入るわけではないらしく、中は埃っぽくて湿った臭いがした。

階段を上がった所の壁に開く謎の穴。
どうでもいいが、凹んでるようにも見えるし、凸ってるようにも見える。

穴の中にカメラを突っ込んでフラッシュ撮影。
動物の死体でもあるんじゃないかとものすごく芋引いた格好だった。

穴の中は肉眼で覗くのすら結構難儀、恐らくゴミがこの大仏の外に出ることはほとんどないだろう。

階段を上りきったところにある部屋。
2m程度の高さで、広さは3畳ほど(?)か。

正面に祭壇みたいな台があり、その上に小さな祠みたいなものが祀られている。両脇の壁には多数の仏画が描かれてある。

足元には仏壇のような箱があり、中には古い仏像が納められていた。

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