筆皇の憂鬱 その1
(2010/2)

2月の晴れた日曜日、日々コンパに明け暮れる筆皇が訪れたのは愛知のパイ・チン・マンのエロ3社。惨敗続きのコンパに終止符をうつため、すがるところはもう神仏のみ。意外な神仏からの返答に対し憂鬱を深める筆皇であった。

最初に訪れたのは「おっぱい観音」こと間々観音。
天気がいいこともあって相変わらずたくさんの参拝客が訪れていた。


自分は太郎が産まれる時に嫁と来たが、筆皇は初めての訪問。

敷地自体はそれほど広くはないが何となく賑やかしい雰囲気がある寺だ。

本堂前の線香立て。
相変わらずおっぱいか蛙かよく分からない。

本堂では近所の常連さんらしき人が寺の女性と会話。
「今日はテレビ取材に来たの?」
「今日は着てないけどね、一昨日雑誌の取材が来たよ。」
「相変わらず人気ね、おほほほほ。」


中日新聞に載ってた記事では現在の住職が来るまでは檀家もほとんど無いような貧乏寺だったらしいが、アイデア勝負で現在はご覧の通り。


まぁ悪いことではないのだが、マスコミ慣れした寺というのに対して何となく複雑な感情を抱いたのも事実。

そんな肝っ玉の小さい事を考えながら本堂を撮っていると、中年と若い女性同士の会話が聞こえてきた。


中年:「あら、Aちゃんどうしたの?」
A:「えぇ、スタイル良くなりたいし、たまにはお参りしないと。」
中年:「あらぁ、Aちゃんには必要ないでしょ、そんなスタイル良くて。おっぱいも大きいじゃない。どれだけあんの?」
A:「えぇ、Fカップです。」


振り向きたい、全力で振り向いて確認したい。
でも、今振り向けば魂胆丸見えだ。目が合ったりした日にゃエロティカル中年魂丸出しだ。
でも振り向きたい…。


「自分vs自分」、「弱気vs本能」、壮絶な戦いに勝利したのは「中年エロ魂」。
アイ・オブ・ディッシュ全開、嬉々として振り返った視線の先にはもう誰もいなかった…。

とりあえず子供らにお守りを買っていくことにする。太郎一人の時は一つで良かったが今ではハルもいるのでもう一つ。
夜飯代が吹っ飛んだ。

こちらデフォルトのおっぱい絵馬。
ハルに買って行ってやるにはまだ早いか。

こちら手作りのオリジナル絵馬。
左下のものは乳輪+乳首つき。真ん中のイラスト絵馬の乱子の垂れ乳に眉をひそめつつ撮影。

奉納された絵馬。
人の願望を覗き見るのは禁じられた快楽だ。ゴシップ記事がいつになっても無くならない理由が若干分からないでもない。

とりあえずFカップ狙い。ご丁寧に現状のAカップまで報告しているのは正直で良い。


あぁしかしさっきのFカップ、すぐ振り返るべきだった…。

何が何だか分からないが外人らしい。


ゆとり教育前の世代のデフォルト、「外人はGカップ」は虚空のものだったらしい。

「誰もが憧れるような美乳になりますように」
「良き乳と良き出会いがおそくならないうちにありますように」


同じ乳に対する願文ながら、このベクトルの対比は乳の懐の深さを感じさせる。

「おっぱい先生」とは誰ぞや、帰宅後ググってみたら地元の芸人らしい。
youtubeで見てみた。本人は見てないと思うので書くのだが、あまりの面白くなさに開始5秒で消した。

大吉の数を数えたら片手にさえ余る、玉砕したコンパ数えたら両手でも足りない筆皇、この日最初に引いたおみくじで大吉。


無表情でおみくじを見つめる筆皇、一見大吉の喜びを隠している姿に見えるが、実は今年の運をおみくじで使ってしまったことに激しく後悔している。

おっぱい星人の筆皇、母なるおっぱいを求めて旅を続ける38歳。

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