歯の博物館 その3

犬より大きい頭を持つネズミということでびっくりしたが、下に小さく「かぴぱら」と書いてあった。
普通にこんなネズミがいたら、おちおち裸で寝られやしない。陰茎かじられそうだ。

ティラノザウルスの歯の化石(複製)。
ナイフみたいな歯と言われるが、こうして見ると本当にナイフみたいだった。
ギザギザがついてるのでサバイバルナイフに近い感じ。

奥は歯周病に関するビデオ&パネル展示、手前は噛力についての展示。


手前は噛む力がどれだけ強いかを表現するために握力計がついている。
自分は先日、太郎に噛まれたのでその力がいかに強いか身を持って知っていたが。

係員にお願いすれば何やら噛力を測ってくれるらしい。とてもじゃないが中年男一人で頼めるほど気は強くないのでやめておいた。

サイレントキラーとも言われる歯周病に関する説明パネル。
エジプトのミイラや日本の有力者の骨などからも歯周病の跡は見つかっており、古くから人間を苦しめている病。
歯だけでなく、体のあちこちに悪影響を与えるとのこと。

噛むことがいかに体に良いか説明しているパネル。上段は歯に関する年表。


自分は早食いでほとんど噛まない。パネルを読んでからはよく噛むようにしている。

歯周病のビデオ放映。
残念ながら設定が変になっていて、音声しか聞こえなかった。

こちらもお願いすれば口の中の映像を見せてくれる。
また治療を始められてはかなわないのでやめておいた。

歯医者気分が味わえるコーナー。

椅子の位置によってどれだけ口の中の見やすさが変わるか、現在の治療ポジションの合理性を説明した説明板。

カルテも用意されている。
さすがに記入はしなかったが、お医者さんごっこ好きな人にはたまらないアイテム。
願わくばヒントは無い方がありがたい。

自分が治療されている時、いかにアホ面しているかがよく分かった。

治療されている時、口の中ってそんなに見えるのか?と思っていたが、実際にやってみると結構見える。
もちろん人形なので簡素化はしてあるが、見るのは医者だし。

歯の隙間の虫歯。
前歯は特に大切に。

奥歯とか治療されてるとたまに、オエっとしてしまうのを再現。

口の開きが小さい時、強制的に開かされるシーンを再現。

咀嚼機能を調べるガム検査。
しっかり噛めているか、唾液と混ざっているかが調べられるらしい。

このAとBのガムを一緒に噛む。
最初、Aは左、Bは右の奥歯で噛むと思っていた。

サンプルの色より薄いと噛みが弱い、唾液が少ないということになる。
ちなみに自分は真っピンク。


ゴミ箱に捨てられていた前の人の噛みカスの色に負けたくなかった。300回ってところ、1000回くらい噛んだのが勝因。

入りにくいし狭いが、内容は充実している。子供から大人まで行って損はしないだろう。


展示机の下はもう少し整理した方がいいとは思うが。

<僕と歯医者>
歯医者には悪い思い出しかない。
小学校6年生の時、変な所から歯が生えてきたので近くの「浅井歯科」に抜きに行った。
「抜く前に虫歯があるから治療しましょう」
先に抜いてくれればいいのにと思いながらも、親切な医者だと思って治療してもらった。
しかし何回通っても肝心の歯は抜いてもらえず、別の箇所をあちこち治療された。
単なる治療なら良いが、虫歯で無い歯も削られたり、少しの虫歯でオール銀歯にされたり。
これ以上行ったら総入れ歯にされそうだったので治療を逃げ出した。


鈍く光る銀歯を見ながら、取り返しのつかないことになってしまったとサイバーブルーになっていたが、
ある日その歯医者の前を通ったら潰れていた。
そしてドアや窓には隙間なく張り紙がされていた。


「貸した金は返せ!」、「どこまでも追ってくぞ」


そうか、それで不必要なほど治療されたのか…。
医者の良心が信じられなくなった11歳春のこと。
歯医者選びは慎重に。

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