内海フォレストパーク跡 その1
(知多郡南知多町  2008/1)

1982年10月に開園したアスレチック・ディスクゴルフ・パターゴルフなどの施設を備えた野外アスレチック型パーク。明治村・日本モンキーパーク・南知多ビーチランドと並ぶ名鉄関連のレジャースポットでもある。


入場料は地域・施設を考えると高額(閉園前はゴンドラ代込みの入場料1,000円、駐車料700円)であり、レジャーの多様化と共に客足は遠のいていった。南知多ビーチランドと共に閉鎖対象となったが、南知多ビーチランドは閉鎖を免れ、内海フォレストパークは2003年11月に閉鎖となった。


閉鎖後も自治体と民間企業が協力して存続を目指したが、法的なネックもあって断念した。


Googleの航空写真。
上から見ると、何かと痕跡が残っているように見えるが、実際は道路と建物の基礎くらい。
通常の廃墟マニアでは面白くないだろう。

国道247号線に接する、駐車場&下部ゴンドラ駅(フォレストパーク駅)跡。36度という急傾斜はゴンドラとして日本一であった。
ゴンドラ内からは伊勢湾が一望でき、閉鎖前の写真を掲載しているHPを見ると、ここからの展望を撮影しているものが多い。


廃園から4年少々、一見スキーのゲレンデのように残るゴンドラ跡は、数少ないフォレストパークの痕跡でもある。

ゴンドラ跡を登るのは常人には不可能、したがって従業員用のゲートから訪問。麓からの山道は大変荒れており、急カーブも多くて結構危険。


ゲートには「営業中の開放禁止」「不法侵入は半田警察に連絡する」みたいな看板が残っていた。

ゲートから入って割とすぐの左手に見えるコンクリート舗装跡。
「おとぎの広場」か「森の工房」跡付近だと思われるが不明。


朱印倶楽部筆皇・第一回ディスクゴルフ大会が開催されたのはこの奥だが、行き着く道を見つけられなかった。

ゴンドラの傾斜降り口部分。
下を覗き込んでみたかったが、ご覧の通りのビバ雑草ぶり。どこからが傾斜なのか分かりにくく、ここまでが自分の限界だった。

少し下がって撮影。コンクリートの奥が降り口部分。ごらんの通り、床以外の痕跡は留めず。

降り口部分から、駅跡(山頂駅)撮影。廃墟マニア・ヤンキーによる事故防止のためか、閉鎖後すぐに徹底的な解体が行われたようだ。
自分は廃墟マニアというより跡マニアなので、これでも充分なのだが。

山頂駅入口。
階段があるからそうなのだろう。

山頂駅付近の丸く残る舗装跡。

舗装には線の跡も残るが、何の線なのだろう。

雑草の中のモニュメント。これはこれで味があって良い。
俗にいうところの「わびさび」、廃墟サイトならどんな表現をするのだろうか?

タイルの痕跡からみるとトイレ跡。
便器すら残っていない。

空き地に集められたモニュメント群。
建造物のように解体されることもなく貯立するのみ。


不死も楽じゃないなと思う。

園内通路はこんな感じ。
ツタがはびこっており、足をかなりとられる。夜に来ようとする物好きはいないと思うが、95%の確率でこけるはず。

21世紀に入って約3年間伝えることができたメッセージ群。
なんとか責任は果たせたようだ。

土台に筋を入れて書かれているものが多い中、「FISH BOYS」は立体的作品で秀逸。自分でも名乗ってるくらいなのだが、あなたほんとに魚そっくりだね。


魚面人「FISH BOYS」の下には河童の彼氏を持つHIROKOさん。

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