武豊町歴史民俗資料館 その1
武豊町

その市町村の財政状態により、施設の差がかなりはっきりしている公営資料館であるが、武豊町は比較的良好であるため資料館にも力が入っており、催事の入れ替えも多い。
近世以前は静かな村落であったが、明治以後衣浦港開港や、愛知で初めて鉄道が走った「武豊線」など、急速に工業地区として発達した。この資料館においてもそうした華やかであった時期を中心として、近世以前の歴史から分かりやすい展示が行われている。常設展以外の特別展示の開催も多く、歴史に興味のある人は時々チェックすると良いかも。


住 所 武豊町字山之神20-1
(0569)73-4100
入場料
駐車場
開館時間 9:00〜17:00
休業日 月曜日(除祝日)・年末年始・その他臨時
H P

特別展については、事前にHPなどでチェック。
今回はアップが非常に遅れた(というより忘れていた)物件で、撮影は3年以上前のもの。

資料館内でも力が入っている、1階の味噌・溜醸造コーナー。
三河地方から知多半島に広まり、江戸時代以降三名醸郷と言われるまでになったこの地方の醸造業について詳しく説明されている。
ジオラマも丁寧。

色々説明してくれているが、残念ながら今でも明確な差が分からない。

1階展示室の様子。
主に工業・産業についての展示が多い。パネルの説明は丁寧かつ詳細なのでアダルト向けな感じ。
実物の展示も多いので、その子供にもイメージがつかみやすいと思われる。

2000年8月に大爆発をおこした日本油脂(現:日油)。幸い死者は出なかったものの、数キロ離れた嫁の実家でも、車が家に突っ込んだと思うくらいの揺れがあったらしい。


と、展示には関係のないことだが、町内でも力のある企業ということで紹介。

上の説明板の「箱トロッコ」写真拡大。
以前は武豊線から連絡線が出ていて、資材の搬入出を行っていたが、現在は廃止されている。

火薬を運んでいた箱トロッコ。
江戸時代の大名駕籠みたいだった。

武豊町の自慢の一つ、武豊線展示。
さすがにSLを展示するわけにもいかず、小物の展示に終始しているのは残念。


鉄道ファンは結構いるし、もう少し詳細な展示があっても良かったのではないかと思う。

中山製鋼所で発見されたアメリカ製のレール。中山製鋼所がどこにあるのかは知らないが。

今は亡き武豊港駅近くの平面図。
詳細は「武豊停車場跡」にてレポート。

「武豊の職人たち」シリーズ、「石屋」編。


単体だと中途半端だが、シリーズ化することにより厚みが出ている。

「武豊の職人たち」シリーズ、「鍛冶屋」編。
昭和初期、主に農家を顧客とした鍬鍛冶についての展示。石屋よりは良かった。

「武豊の職人たち」シリーズ、「紺屋」編。
大正期にほぼ絶滅したらしい。

「武豊の職人たち」シリーズ、「下駄屋」編。
ここで一つ一つ写真を掲載する必要もないのだが、せっかく撮影したので。

民家で使用されていた200年以上前の鬼瓦。
右側に「寛政弐戌春作」と銘が入っている。

視線を感じて振り返ると、ドクター中松調の溜職人が急いで視線をそらす。

二階に上がる。
農村の開拓、養蚕業についての展示コーナー。

特別展に付随して、「むかしからの遊び」が実践できるコーナー。ご覧の通り、ちょっと楽しむには苦しいかなと思える遊具。

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