紫電改保存館 その2

風防は開けられた状態で展示されている。

零戦と比較して防弾対策がとられている紫電改。操縦席のガラスは厚さ約70mmの防弾。現在はオリジナルであるがゆえに曇ってしまっている。


視界の歪みを防ぐため重要な部分は曲面ガラスでなく平面ガラスが用いられている。

操縦席付近。
洗浄・最低限の修復処理のみ行った座席も備えられている。ちなみに後方の防弾ガラスの厚さは80mm。

操縦席前方の四式射爆照準器(多分)。あちこち腐食しているとはいえ、30年間海中に没していたとは思えないほどの良好な保存状態。

一階からはほぼどの方向からも見学可能。二階からは前面〜側面方向より見学可能。

機体から取り外されたパーツの展示。左端の茶色い箱は燃料タンク。細かいパーツまで展示されているが、自分のような素人からすればもう少しパーツについての説明が欲しいところ。

引き上げ時翼内に残っていた機銃の弾丸の写真。パネルのフィルムが柔らかいものなので、うねってしまい非常に見難い。

なにやら萎れた葉のようなプロペラ。

尾輪。三菱小牧の零戦を見たときにも思ったのだが、イメージするのはティラノサウルスの前脚。

尾翼。
復元を行わず、オリジナルに近い状態で保存しているのは遺族からのお願いだったとのこと。

主翼フラップ部分。

主翼先端のアンテナ状は速度を計測するためのピトー管。

ゴム被覆で防弾処理が施されていた胴体部タンク。自動消化装置もついていた。

こちらは翼内タンク。

左が「板類」、右が「潤滑油タンク」。潤滑油タンクはいいとして、「板類」と言われても結構困る。

空戦フラップ用管制器用マウント。紫電改の自動空戦フラップは旋回時のGを水銀の上下動で感知し、フラップを上下させる電極のスイッチを入れていた。

何のスイッチか全く不明。しつこいようだがパーツの展示方法については御一考願いたい。

前頁 戦争遺跡特集トップ次頁
//
観光トップ