愛知県埋蔵文化財センター その1
(弥富市  2004/10)
厳密にいうと、「愛知県埋蔵文化財調査センター」と「愛知県埋蔵文化財センター」の併設となっているが、実際見学客の目に触れるのは「埋蔵文化財センター」となる。
埋蔵文化財に関して県内の中心的な役割を果たしており、埋蔵文化財の調査研究、整理保存のほか市町村への指導や研修も行っている。開館は平日のみであるが、希望すれば解説も詳細に行ってくれる上、併設の図書館を利用すれば埋蔵文化財についてかなりの知識を手に入れることができる。ただし展示物の品数はそれほど多いわけではない。


住 所 弥富市前ヶ須町野方802-24
(0567)67-4163
入場料
駐車場
開館時間 9:30〜16:30
休業日 土曜日・日曜日・祝日・年末年始
H P

弥富町民俗資料館近くに建っている愛知県埋蔵センター。建物は3階建て、そこらへんの資料館を陵駕するそのスケールに期待は高まる。

入口から入るとすぐに発掘した埋蔵物が所狭しと置かれている。
「受付は2階です」…、1階は保管庫らしい。では2階、3階が展示室かと少々残念に思いながら2階へ上がる。

2階に上がってすぐの看板。
「資料管理閲覧室」は2階のほんの一部…。2階もそのほとんどが保管庫らしい。では3階だけが展示室かと残念に思いながら受付へ。


受付のお兄さんに見学したい旨申し出ると、愛想よく閲覧室の電気をつけてくれた。
「この階のほんのちょっとしか展示物はないんですけどね」
申し訳なさそうに微笑むお兄さんの言葉を聞いて、久しぶりに甘ずっぱいアドレナリンが出た。

資料閲覧室。この背後に少々展示はあるものの、それほど多くない展示。

尾西市にある西上免遺跡のジオラマ。3世紀ごろの前方後円墳と方墳4基が見つかっている。

中央部拡大。
古墳時代のことはあまり詳しく知らないが、なにやら妙に簡単な葬儀。鳥葬にでもするのだろうか。

西上免遺跡の絵地図。
その簡素な絵柄はさながら「アポロチョコVS謎の徳利軍団」。

愛知県で発見された縄文時代の土器。
縄文土器風手作り土器で煮たシメジをごちそうになった長野の井戸尻遺跡を思い出す。

この地方で最大の規模を持つ朝日遺跡で発掘された埋蔵物。
説明板によるとあの「吉野ヶ里遺跡」よりも規模が大きいらしい。

勾玉・管玉、ガラス玉。
早口言葉になりそうな玉トリオ。

朝日遺跡の逆茂木(写真)。他のムラからの侵入を防ぐためにもうけられたもの。
これはぜひとも本物が見たい。

豊田市の川原遺跡で発掘された埋蔵品。
弥生時代から古墳時代への過渡期に位置する遺跡。
弥生時代、この地方の墓には副葬品が見られなかったが、この遺跡の墓には土器などの副葬品が見られる。
ちなみにこの墓は方形周溝墓というらしい。読んで字の如し。




見て分からんものは聞いても分からん。
Byコニタン(2回目)

一部の埋蔵品は他施設に貸し出しを行っていて見ることができなかった。
なんか悔しいのでレプリカくらい置いておいてほしい。

織田信長の次男信雄が城主であったころの清洲城下の様子。
当然瓦等は用いられていない。

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