冠 山 その1
(岐阜県揖斐郡揖斐川町(旧藤橋村) 2003/11/8)
筆皇非公式ツアーで火がついたプチ登山。今回挑戦したのが岐阜県と福井県の県境にある冠山。この山の登山口がある冠山峠は以前から何度となく通っていて、その度に景色のいい所だとは思っていたが当時はまさか登ろうとまでは思っていなかった。今回、朱印倶楽部「筆皇」会長の筆皇とプチ登山をする事になり、その目的地としてパッと浮かんだのがこの山。少しガスがかかって視界はぼちぼちレベルではあったが、11月とは思えない絶好のプチ登山日和であった。

登山口から見た冠山。「美濃のジャンダルム」とも言われるらしい。いつか本物のジャンダルム挑戦を目指す自分達にとっては、燃えずにはいられない別名だった。
しかし実物を見ると結構とんがっている。若干の不安が頭をもたげたのもまた事実。

駐車場のある冠山峠は写真の左側方面にあたる。写真左から中央の二つのピークを越えて右側の冠山へ登るのが今回のルート。
以前、ほぼ同じ場所から撮影した写真。新緑のシーズンで、今回とかなり雰囲気が異なる。しかし何かと虫が多い山なので、それはそれで苦しむ事になりそうだ。

冠山峠の駐車場。前日の夜から車中泊をしていたが、その時から既に2台ほど車が止まっていた。朝、目覚めてからも車はどんどん増えていき、下山の際には駐車するスペースも無いほどだった。


冠山峠は岐阜県の大垣市からR417を北上していった福井県との県境となる峠。実際には途中からR417から冠山林道となり、福井県に入ってしばらくすると再びR417となる。
この林道は冬季通行止となるのだが、この通行止開始が平成15年は11月10日(月)から、この日は11月8日(土)、つまり、車でこの峠に来られる今シーズン最後の週末なのだ。紅葉はほとんど終わってしまっているにもかかわらず、妙に登山客が多いのはこれが原因らしい。

冠山峠に建つ大きな碑と奥にそびえる冠山。逆光で何が何だか分からない写真だが、雰囲気だけはいいので自己満足用に掲載。

上の大きな碑のふもとに建てられている碑。美濃国(岐阜)側には二つの碑が建っていて、一つは「藤橋村」、もうひとつは「徳山村」。もともとこの場所は昭和末期まで岐阜県揖斐郡徳山村であったが、村内のほとんどの集落がダムの底に沈む為に廃村となり、隣の藤橋村に吸収された。現在の「藤橋村」と共に、ダムに沈む「徳山村」への敬意から両村の碑が建てられている。

峠の看板。言われなくても分かる。

碑の横の登山口から登山開始。ほとんどの行程をこのようなヤブの中を進む事となり、少々退屈。また二つのピークを越えるので、登ったと思うと下ってしまい、せっかく稼いだ高度がもったいなく感じられてしまう。
それと同時に下山時にも登りがあるということで少々気が重くなる。


めっきり体力が無くなったので、かなりスローペースで歩く。

途中何度かあったぬかるみ。登山時よりも下山時の方が多くの人が通ったため、ぬかるみがひどくなっていた。またこの泥がなかなしつこく、帰宅後に靴を洗っていてもなかなか落ちなかった。

退屈な景色が続くが、ピークとピークの間には時折いい景色を見ることができる。この辺りの紅葉はほとんど終わってしまっているが、低い山はちょうど紅葉の真っ最中。

約1時間をかけて、冠平と呼ばれる広場近くに到着。足が達者な人なら40分ほどでつけるかもしれない。


遠くから見ると、烏帽子のように見えた冠山だが、ここから見ると平ぺったい。

写真下部が冠平。季節がよければ高山植物が咲き乱れるらしい。
頂上は狭いので、昼食をとるのはこの場所がポピュラーのようだ。ただし人がかなり多くて若干騒がしいかもしれないが。


 パノラマ

ここから頂上へは約10分。頂上は目の前なのだが、その前に立ちはだかるのは「美濃のジャンダルム」と言われる由縁となるこの壁。一応ロープもつけられているが、無くても登れる。
ここで会ったおばさんの一人は、この壁を見て頂上への登頂をあきらめた。

岩場への道。両側にクマザサが茂り、足元には岩が転がる。油断すると足をくじきそうだった。また、足元ばかり気にして、笹で目を切らないように注意が必要。

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