壱町田湿地 その1
(愛知県知多郡武豊町  2003/8/2)
愛知県武豊町にある湿地で県の天然記念物に指定されている。国の絶滅危惧植物である「ヒメコウホネ」を始め、日本一小さいトンボ「ハッチョウトンボ」七種類の食虫植物等が生息している砂礫性の湿地。県の環境保全地域に指定されている為、一般に公開されるのは年に五日ほど。町のボランティアの人達が色々説明をしてくれた。
湿原と湿地を勘違いしており、思ったより広くなかったかった事と、食虫植物に迫力のあるものを想像してしまっていたのが残念だったが、梅雨が明けた暑い夏に涼しい時間を送ることができた。

今年(平成15年度)の公開日。わずか五日間でさらに雨天時は中止となる為、結構レアな所。


 案内板
 説明板

年に五日間しか開かれないゲート(ボランティアや研究の目的で人が入るので実際はもっと開かれるけど…)。


そのレアさに引き寄せられてたのも事実…。


受付で氏名を記入後、リーフレットとしおりをもらっていざ探検。

白く見える四角い物体は植物の名前が記入してあるプレート。
違う、違うぞ、自分のイメージしていた湿地は沼っぽい所だ、もっと広大な所だ、プレートなんぞ無い所だ…、北海道の大自然を感じさせる所だ…。


でもここは丘陵地帯が広がる知多半島内部、そんな地形を想像した自分が甘かった。

植物がちゃんと見られるように要所要所に望遠鏡が装備されている。写真は望遠鏡にデジカメをくっつけて撮影。なにやらスパイ大作戦のようでいい感じ。


写真は「トウカイモウセンゴケ」という食虫植物。違う、違うぞ、自分のイメージしていた食虫植物はスーパーマリオに出てくるようなバクッ!と虫を食べるやつだ。
ちなみに繊毛先端の粘液で虫をからめとって消化して食べるそうな。土地が痩せてるので根からの養分だけでは生きていけないらしい。また、土地が肥えていれば今度は雑草との生存競争に敗れてしまうらしい。
結構繊細な植物。

湿地内の通路。今はもう亡き「グランスパーナガシマ」の熱帯植物園を彷彿させる通路。
湿地というので蒸し暑いイメージがあるかもしれないが実際はそんな事はなかった。逆に地面に水分を含んでいるので日陰に入るとひんやりするくらい。

備え付けの望遠鏡と、ボランティアのおじさんの手。
すごく分厚い植物事典を持っていて、何を聞いても簡単に答えてくれた。なにより一気に暑くなったこの日、見学客相手に丁寧な対応をしてもらえた事に感謝したい。

「サワシロギク」というキク科の花。

「ミミカキグサ」。これまた食虫植物。モウセンゴケ等の粘液系とは異なり、地中に「捕虫のう」とよばれる地下茎を持っている。これに虫が触れると、まわりの水とともに取り込み消化してしまう。

名前は分からないけど綺麗な花。最初は意気揚々として見学していたが、この頃からは肩の力が抜けていい感じで見学できた。

多少湿地っぽい写真。プレートが無いと、小さい植物なので見つけにくいが、あったらあったで妙な気分。わがままでごめんなさい。

「ヒメガマ」という、フランクフルト状の植物。色・形・大きさ、どれをとってもフランクフルト+串。


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