長崎平和公園 その2


クドクドと愚痴りまくった願いのゾーンを抜け、平和記念像の近くにやってくると、通路脇に扇状の建物跡が見えてくる。
原爆で全壊した長崎刑務所浦上刑務支所跡だ。

浦上刑務所の説明板。
説明にもある通り、爆心地近くであったため建物は全壊し、収容者や係員なども全員死亡している。


当時の施設配置図など、説明板の内容は充実している。
残されているのは水色で塗りつぶされている範囲で、見張所から放射状に広がった部分。中央見張所の部分までもう少しだけ保存範囲を広げてくれれば良かった。

資料がないのでこの部分が何の施設か不明。しかしながら特徴的な部分ではある。

配置図で見るところに第二舎部分。
建物の壁と排水溝が残るのみ。

集団撮影の際に大活躍する平和記念像前の広場。
個人的にはこんな無駄な空間より、原爆威力を後世に残すためにも刑務所跡を残した方が良かったような気がする。
言うなれば長崎版、原爆ドームみたいな感じ。


修学旅行で見た時には、マッチョなキリストみたいな人が像になってるのはキリスト教徒が多い長崎だからだと思っていたが、約30年ぶりに見てもやはり違和感を感じずにはいられない。

右手は原爆、左手は平和、閉じた目は犠牲者の冥福を祈っているのは結構知られているが、足にも意味があるのをあなたは知っているか?自分は知らなかった。

ちなみに像のモデルは「刹活孔を突いたトキ」。

日本人のデフォルト、「池に小銭」。
これを見る度に日本人のチャーミングさを感じずにいられない。

平和記念像の向かって右側に建てられている「折鶴の塔」。
その名の通り、千羽鶴やお供えものが置かれてあった。

観光客や売店のおばさんに餌をもらって丸々と太ったキジ猫。
声をかけると甘えながら近づいてきたが、餌をもらえないと分かると尻を向けて去って行った。
とりあえずオスなのは写真を見てるあなたにもお分かりかと思う。

午前中は原爆関係の見学ということで、次は浦上天主堂。こちらも原爆で全壊しており、現在の建物は再建されたもので見た目も新しい。

下りは心肺の負担は少ないが、ヒザにくるんだよね。

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