平賀源内旧邸 その2

月桂樹。
効能はリウマチ、神経痛。

そのネーミングから生理不順とかに効くのかと思ったが違った。

椿。
効能は止血、滋養…、

養毛!

だいだい。
効能は健胃…、

抜け毛防止!

薬草園の中につくられた源内焼の窯。
源内の指導によってはじめられた焼き物らしいが、具体的に何が特長なのかよく分からない。

「源内焼クラブ」の皆さんの作品が天日乾燥中だった。

この時点では源内焼も何もあったもんじゃないなと思ったが口には出さなかったが、今ここで告白。

薬草園を出て、旧宅の裏に建つ源内像を見に行く。

昭和9年建造ということでなかなか年季が入った像だ。

なかなか恰幅のいいデザインだが、何となく右手のデザインがおかしい気がする。
足元に置かれているのはエレキテル。電極から出たカールした電線が壊れた機械っぽい。

旧宅、記念館の前は古い家屋が並ぶ通りで、「源内通り」と名付けられた観光ストリートとなっている。
残念ながらそれほど観光客の姿は見られなかったが。

源内通りの幟。
右手にウナギ、左手にエレキテルを持ったデザイン。

通りのあちこちには同時期に生きた人々の源内評が記されたプレートが展示されている。

杉田玄白は源内との交流も深かったらしく、源内の死後に墓碑を記している。「ああ非常の人、非常のことを好み…(現代語訳)」は有名。

源内の蘭画の弟子である小田野直武は玄白らの「解体新書」の挿絵を描いている。

旧宅から西へ100mほど行ったところにある石灯籠。
当時は大きな蔵と付帯施設があった場所であるが、現在は幕末に建てられた石灯籠が残るのみ。


用心掘と石灯籠の説明板。

旧宅の外観を撮影している時に30過ぎくらいの女性が二人、旧宅の駐車場に車をすべり込ませてきた。

助手席の眼鏡をした小太りの女性は車が停まるや否や、嬉々とした表情で降りてきていきなりマンホールを、2,3枚撮影すると旧宅を撮影しだした。

怒っている時に自分より更に激怒している人を見るとなぜか冷めてしまうのと同じで、ものすごいテンションで撮影し続ける女性を見て、自分はクールダウン。

嵐のような撮影が終わると、女性達は旧宅内へ。ぽつんと取り残された自分はとりあえずマンホールを撮影してみた。

源内関係かと思ったら特別関係なさそうなデザイン。

・・・あの人達は源内マニアか、マンホールマニアか。やっぱり女性の方がパワーがあるなと思いつつ、車に乗り込んだ。

旧宅から東へ400mほど行くと、平賀源内記念館がある。
平成21年にできた記念館で、残念ながら館内は撮影禁止。

館内には平賀家の家系図や幼少の頃に作ったと言われる「からくり掛け軸」、源内焼、源内が描いた蘭画など内容豊富な展示。

ただ冒頭で書いたように源内の陽の当たる部分ばかりクローズアップしている感があり、その部分では少々物足りなかった。

旧邸でもらった「源内まちぶら帖」を参考に付近を散策しようかと思ったが、よくよく見てみると付近の商店の紹介が妙に多くて冷めてしまったので撤退。

まぁ文句ばかり書いてしまったが、源内自体には今でも非常に興味あるのだけれど。

しかし西田敏行主演の「跳んでる!平賀源内」はひどかったなぁ。

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