つちのこ館 その1
(東白川村  2010/7)

岐阜県内に残る数少ない村の一つ、東白川村がほこる観光資源「つちのこ」を前面的に打ち出した観光施設。
日本の代表的UMAであるツチノコの生態、目撃談を展示している他、本物そっくりの動く模型による展示も行っている。日頃は地味な展示ばかりであるが、毎年GW中に開催されるツチノコフェスタは県外からも多くの観光客が訪れるらしい。

全国でB級スポットと呼ばれる施設は数多くあるが、秘宝館ほどのアクも無く、今は亡きガリバー王国ほどの規模も無い、地味な村おこしB級スポットである。
B級スポット(珍スポット)を紹介しているHPなどでも数多く登場するが、正直あまり面白い施設とは言い難い。そもそもB級スポットと呼ばれる施設で本当に面白い施設は少なく、大抵はそのB級スポットが好きというより、「B級スポットが好きな自分が好き」なんじゃないかとこっそり思っている。

住 所 岐阜県加茂郡東白川村神土426-1
(05747)8-3192
入場料 300円
駐車場
開館時間 8:30〜17:30
休業日 水曜
H P


白川町と東白川村を結ぶ白川街道、東白川村役場から1kmほど西へ行ったところにつちのこ館がある。
よくある街道沿いの売店そのままであるが、前面に打ち出しているのは日本の代表的UMAの一つ「つちのこ」。

売店のおばちゃんにトマトジュースをもらった。カゴメのトマトジュースほど赤くないが、とても甘くてうまかった。買って帰ろうかとも思ったが、二日間車での移動なので悪くなりそうなのでやめといた。

売店のツチノコグッズ。
陶器製のものが多かった。老婆心ながら、もうちょっとバラエティを広げた方が良いかと。

300円払って二階のつちのこ館へ。

二階の踊り場から撮影した売店。
土曜ながら客は自分達以外一組のみ。まぁ地域柄こんなもんだろうと思う。

「ツチノコ」という名称の由来はこの藁を打つ道具「槌の子」から。
自分と同世代だとドラえもんでツチノコを知った人も多いはず。なぜか火星人チックな顔は今でも忘れられない。

なんでアメリカンショートヘア(猫)の写真が飾ってあるのかと思ってよく見たら、ツチノコの写真だった。
ツチノコがメジャーになったら意外とかわいいペットになるかもしれない。

ズラズラと続く手書きのツチノコ説明書き。
現代の匿名社会ではありえない遭遇者のフルネーム談話がとてもリアルだった。

妙にくたびれてはいるが、今井さん渾身の再現写真15枚組。

今井さん渾身の再現とは関係ないが、もらったリーフレット「つちのこ秘伝」によると、ツチノコ発見者として記載された21人中、5人が今井姓、7人が安江姓。田舎にありがちな人類皆兄弟っぷり。

目撃されたツチノコの共通点。矢印っぽい外観はプラナリアチック。
本当はあなたが内心思ったのと同様、精子に似ていると思うのだが、最近は表現方法について色々うるさいので。

よく言われる「獲物を食べて腹が膨らんだヘビを見間違えたのでは」という説に対する、鳥羽先生の全身全霊を傾けた反論。
言うだけ言って、反論の機会を与えず「鳥羽先生の勝ち!」みたいな言い捨て気味の書き方がマスコミチック。

飛ぶわ、転がるわ、果てはドアラチックにバック転するわとやりたい放題。
「通常の移動をするツチノコ」と「棒の様に体を立てたまま転がるシマヘビ」のどちらを見たいかと問われたら、自分は後者を選ぶ。

ツチノコ館館長の熱いスピリッツがほとばしる文章であるが、遭遇したことはないらしい。館長としての立場を考慮すると少々厳しいのも事実。

つらつらと続くツチノコ説明文。
正直、関係者もどこまで本気なんだろうと思わないでもない。が、今更引くに引けないだろうし。

毎日新聞地方版の切り抜き。
ツチノコと山菜は本来関係ない。

こちら書籍・資料展示ゾーン。
なんとなくロッジ風。

見つかったツチノコ型石器の写真展示。
その強引な展開ぶりは、オーブが写って意気揚々とする心霊系サイトを彷彿させる。

つちの子イベントチラシ。
「エキスパートの先生」方の紹介に目が行ってしまってたが、主催の「つちの子でてこい祭実行委員会」の名称に涙がちょちょ切れた。

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