芝桜まつり その1
(2010/5 豊根村)

「只今、芝桜満開につき多くのお客様にご来場頂いております。」
村のHPには確かにそう記載されているが、何度も訪れて豊根村のアクセスの悪さを知ってる身としてはそれほど大したことないと踏んでいた。
国道153号線を北上、一旦長野県に入ったところで県道46号線にスイッチして北側から茶臼山高原に入った。ここまで車の流れは順調であったが駐車場手前2Kmで駐車場待ち渋滞にはまった。

20分ほど停止していると村役場の人間がスクーターでやってきて、「このままでは駐車場に入れないので車を道の脇に停めて路上駐車してください」と案内していった。確かに車を降りてみると前に並んでいた車の列は道の端に路駐されて人が乗っていない。結果的にはこれなら少し並んで駐車場に入れた方が帰りに楽だろうと思い、路駐せずに前進、車3台ほど待ってリフトのある第三駐車場に車を停めた。

通常は駐車場は無料なのだが、この期間中は大半が有料(500円)となる。案内所で小耳に挟んだのだが、期間中の週末は夕方まで人の入りがあるので、「午後遅くなら空いているだろう」と思ってやって来ても駐車場が空いてない可能性が高いとのことだった。
リフト乗り場から遠い無料駐車場からはシャトルバスも運行されているので、帰りの高原を出るまでの渋滞を考えるとこの無料駐車場+シャトルバス利用が一番無難かもしれない。ただもちろんこの無料駐車場も早い段階で満車となるのでご注意を。

訪れたのは5月下旬、下界は汗ばむ暑さだったが標高が高いだけあってヒンヤリしている。陽がさしてると半袖でちょうどいいくらいだが、一旦雲に隠れたりすると急激に冷える。この季節だと上着は必須、簡単に脱ぎ着できるものを持参したい。

開花、交通、お天気情報は公式HPにて → 

五平餅や山菜おこわなど村の特産物を中心とした出店が多数並んでいるが、どの店も大盛況。3時過ぎには商品切れで閉める店もちらほら見られた。大粒のみたらしとおこわがおいしかった。

とうもろこし好きな太郎が欲しがるので嫁が買いに行ったところ、目の前でいきなり値段が350円から400円に上がったとのこと。

閉店前に値段が下がるのは見たことあるが、途中で値段が上がるなんて初めて聞いた。

村にこれだけ人が集中して訪れることは他にないと思うので「稼げる時に稼いどけ」というのは分からないでもないのだが、やはり目の前でやられるといい気はしない。

芝生の上に見える建物が第四駐車場。とにかくリフト最寄の第三駐車場以外に車を停めると小さな子供連れや老人、ベビーカーなどの移動は困難を極める。

元々スキー場なのでしっかりとしたレストハウスや案内所を備えている。

この日は大道芸人による「お笑いマジックショー」が行われており、観客から大きな笑い声と歓声があがっていた。反応からすると結構面白かったようだ。

芝桜の咲く丘(萩太郎山)へ上る観光リフト。
メインの第一リフト、多客時に運行する第二リフトの二種類があって、共に乗ってる時間は約12分、運賃は片道300円、往復500円となっている。

第一リフト
・広場から出るのですぐ乗れる。
・芝桜の丘のすぐ横を通るので展望が良い
・第二リフトより若干早いので気分がいい。
・かなり混む。

第二リフト
・乗り場へは若干の徒歩と階段上りがある。
・芝桜の丘との間に第一リフトが通っている。
・第一リフトに抜かれるのが悔しい。
・第一リフトほど混まない。

ちなみにこの時は第一リフトで約20分、第二で約5分の待ちが発生。脚に自信があれば歩いても上がれるが、当然自分はリフトを使用、待つのは嫌なので第二リフトで上がった。

第二リフトから見た芝桜の丘。
写真のリフトは第一リフト、長い時間待って乗った彼らのリフトは景色も良いし速度も速い。
待たずに楽して乗ったリフトは景色も速度も第一リフトに劣る。

「アリとキリギリス」の童話を思い出しながら敗北感に歯噛みせずにいられなかった。

リフトを降りて芝桜の丘へ。

どうでもいいが萩原朔太郎と何か関係があるのだろうか。

ほぼ満開状態なのだが、いかんせん雲が厚くて色鮮やかさが半減したのが残念。

この日展望台上では集団テレパシーによるUFOを呼ぶ会のイベントが開かれていた。

ウィキペディアで調べた芝桜の花言葉は「臆病な心」、「合意」、「一致」、「忍耐」、「燃える恋」、「華やかな姿」、「一筋」…と多数。

何やらこの花言葉だけで物語が作れそうな勢いだ。

モフモフ感のある芝桜を見ながら集団に合流すべく足を進める。

色とりどりの芝桜。
小学生の頃、書道用具や机の中のパンでこんな柄のカビを培養していたものだ。

何やら美空ひばりチックなネーミング。

三国志で崖の上に伏兵が登場したシーンを彷彿させる展望台の人々。

「ぬうう、曹仁の伏兵か!引けっ!」
孔明レベルならともかく、曹仁にしてやられたくないな。

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