城山 その1
(鹿児島市  2010/3)

明治10年、日本最後の内戦となった西南戦争終焉の地、つまり西郷隆盛が自刃した歴史的スポットである。
西郷隆盛の鹿児島での人気を考えると、彼が最後の5日間を過ごしたという洞窟が一番人気かと思っていたが、さすがに洞窟だけではそうもいかないようで土産物屋などは並ぶものの、一番人気は鹿児島市街が見下ろせる山頂の展望台。市街に近く、それほど見学にも時間がかからないと思われるので、「最後のもう一品」的観光スポットとしてもお勧め。

土産物屋が少々うざったかった。


城山の展望台へ上がっていく上り坂の道路横に西郷隆盛が5日間滞在した洞窟がある。洞窟の前は小さな公園ほどの広場となっているがさすがに遊具などはおかれていない。薩摩の大偉人終焉の地としては少々物足り気がしないでもないが、観光客が他にいなかったせいかもしれない。

説明板の一部。
西郷自決直前には薩摩兵はわずか300名ほどになっており、ごらんの通り完全に包囲されていた。

洞窟の名前はそのまんま「西郷隆盛洞窟」。
この洞窟から下っていった所に西郷隆盛終焉の地がある。
さらに西郷をはじめとする薩軍兵士が葬られた南洲墓地も近くにあるので、西郷ファンは恐らくセットで訪問することだろう。


自分は残念ながら時間と体力の残りが少なかったので城山だけで退却。

洞窟前の柵が邪魔で中の様子が分かりにくい。奥行きはどれくらいあるのか、5日間ここでどうやって過ごしていたのか、そのあたり分かる範囲で良いから示してほしかった。

天井が高い右側の洞窟。
左右の洞窟が中でつながっているのかどうか分からないが、数日過ごすならこちら側の洞窟の方がまだマシ。

洞窟公園の隅に建つ碑。
現在の道路が通る前にできた碑らしく、あまり目立たない位置にあまり目立たない方向を向いて建てられている。

西郷洞窟と道路を挟んだ位置にある西郷座像。周りを囲うトンネルらしきものはもちろん西郷洞窟を表現しているのだろう。

囲碁か将棋をやってるらしいのだが、表情を見る限りかなり劣勢の御様子。

洞窟隣の土産物屋、「せごどん」に建てられている正装太刀持ちバージョンの像。肖像画や銅像などではあまり見かけない服装なので違和感がある。


まぁ有名な肖像画も生前に描かれたものでなく、実弟の西郷従道と従弟の大山巌の写真を参考にして描かれており、似てはいるがそのままというものではないらしい。

さっきのフランケン顔の像よりかっこよく作ってあるのだが、妙にハリボテチックで重みが感じられない。何にも買わずに写真撮らせてもらって申し訳ないが、思ったものは仕方ないということで。

像の横には無料で見られる洞窟展示場と、西郷からの挨拶文。当然ながら観光客を強く意識したものなのだが、こういうのを読むと体がかゆくなる。

まぁ店の名前からしてそうなのだが、西郷におんぶに抱っこに肩車という感じ。

洞窟展示場となっている「目で見る西南戦争始末記三十六景」。
自然の洞窟に手を加えたものか、完全に掘ったものなのか分からないが何となくC級スポット臭がただよう。

西郷洞窟が少々肩すかしだったので少なからず期待を持って入ったのだが…。

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