維新ふるさと館 その2

郷中教育コーナー内にある示現流の説明。
敵に突進して大上段で切り下ろすという豪快武骨なものだが、薩摩のお家芸としてよく浸透した。

武骨であるが故に人間同士ではなかなか稽古もできず、修練方法としては枯れた枝を束ねたものや地面に立てた杭を木刀で叩きまくるという特殊なものであった。

このコーナーでもその修練方法の再現として枯れた枝を束ねたものが展示されている。
枝を叩く棒もあったのちょっと一叩きするかと手に取ろうとしたら地面に固定されていた。

まぁ危ないからこれはこれで仕方ないんだけどその気になっただけにちょっと残念。

一階は幕末についての展示、二階は維新前後の展示が中心となっている。造り込みがしっかりされているので、意図的な一階と二階の雰囲気の差が充分感じられる。

メインホールでの上映時間も近くなってきたので地下に降りてみる。

幕末、他所に先駆けて近代化工業を取り入れた薩摩の業績を展示した「薩摩・科学事始め」コーナー。

写真は記念撮影用のコーナー、バックの古写真はスクロールさせて交換できる。古いカメラのレプリカがあったのでのぞいてみる。

何がなんだか分からない。
天体望遠鏡で撮影した木星の写真に似てる。

しょうがないので自分のカメラで筆皇を撮影。
現代人の中で彼ほど幕末志士っぽい座り方が似合う男も少ないだろう。

薩英戦争の時に使用された大砲のレプリカ。
まぁ無難な展示だわね。

大砲の弾の重さが体感できるコーナー。
筆皇は気づいていなかったが、初恋の相手にでも似ていたのか背後のみうらじゅんもどきorシュラウドもどきがチラチラ筆皇を見ていた。

薩長同盟あたりを再現した人形…だったと思う。

薩摩がらみの歴史スポット案内。
結構こういうのを見て次の見学先を決めることも多いのであると助かる展示だ。

「薩摩・明治維新伝」コーナー。
ご覧の通り洋館チックな雰囲気で維新前後の庶民の生活や文化の変化が紹介されている。



薩摩の蒸気船のジオラマ。
ガラスを囲む木枠なんか見ても市の資料館への力の入れ方がよく分かる。

何のジオラマか忘れたけど電線がつながって何たらっていう内容なのだろう。

帝国議会の様子を立体映像を使って紹介。
まぁ毎回思うのだがこの立体映像って手間の割にはあまり意味が無いような…。


この資料館のメイン施設で西郷、大久保の生まれた加治屋町を再現したホール。
上演は西郷・大久保などの実物大ロボットが歴史を語る「維新への道」と薩摩藩英国留学生を描いた実写ドラマ「薩摩スチューデント、西へ」の二種類であるが、メインは有名人ロボットが多数出てくる「維新への道」だろう。
上映中は撮影禁止の為、リーフレットの写真を流用。


上映直前のホールを撮影。

西郷隆盛ロボは話す言葉と連動して口が動き、まばたきもするなど顔の表情がとても豊か。また首、指、腕の動きも細かくて上半身に限って言えば本物の人間の様な動きを見せる。まぁ話している内容についてはそれほど面白いものでもないのだが、とにかくこの西郷ロボの動きに感動しっぱなし。また龍馬ロボについても出現の仕方が凝ってる感じでなかなか良い。そしてそれら主役級ロボと比較してあまりにお粗末なのが端役ロボ達。首が左右に動く程度で表情の動きが全くないなど、造りの差が大きすぎるかなと。まぁ西郷ロボさえいればマニアな大人から小さな子供まで飽きずに見られるのではないだろうか。


「薩摩スチューデント〜」については見てないので分からないが、やっぱり初めて訪れた時見るなら「維新への道」でしょ。

再び一階に戻り、出口近くの「薩摩観光情報ゾーン」を見学。

鹿児島の名産品や観光スポットなど自慢パネルコーナー。露骨だけどこういうのもいいかと。

パネルだけでなく、端末も置かれている。
こうした資料館においてパソコンがそのまま置かれているだけのところも多いのだが、ここでは外見も手が入っているし、操作方法も親切にできている。

お帰りの際は駐車券を受付に提出するのを忘れないように。
出館後は20分以内に駐車場を出なくてはいけないので、周辺散策をする人は改めて別の駐車場に入れなおす必要がある。

ふるさと館のすぐ隣を流れる甲突川に架かる南洲橋から桜島を撮影。この付近は西郷、大久保、東郷平八郎などの生誕地なのでふらふら散策するのもまた良いかと。

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