港に開かれた空港 〜名古屋国際仮飛行場・名古屋飛行場〜 その2

現在の様子
仮飛行場・飛行場の現在の様子。はっきり言ってほとんど(全く)痕跡は残っていない。

10号地と11号地を結ぶ汐凪橋から10号地を撮影。現在は数多くの倉庫や工場が並ぶ。



11号地を南下。左手に見えるのは「あおなみ線」。
この鉄道の施設を建設中、格納庫跡付近の地中から厚さ30センチにも及ぶコンクリートの舗装が出てきたとのこと。
当時は現状の地表に盛り土をするだけの整地であったため、数十年ぶりに陽の目をあびることになったのである。

名古屋飛行場のあった現東邦ガス空見工場の正門。
構内に入ったことはあるが、こちらも遺構らしきものは全く残っていなかった。



11号地を金城ふ頭方面に南下。
当時は無かった金城ふ頭には「ポートメッセなごや」をはじめとした施設も充実しはじめており、近くJR東海による鉄道博物館も建設される予定となっている。

名古屋港を横断する高速道路「名港トリトン」から11号地を撮影。中央左に東邦ガスのガスタンク等が見えるのみで往時の姿は残されていない。



同じく「名港トリトン」から10号地石炭ふ頭を撮影。
こちらも地形以外往時の姿を残していないが、ふ頭の先には名古屋港唯一の戦争遺跡である被爆した灯標が見える。
現在は一般公開されておらず、撮影には許可が必要。



中央の柱の右側にあるずんぐりしたのが灯標。
HPなどでも多く紹介されているので一般見学できないとは知らず、何度もトライしたが果たせなかったもの。こんなところで見られるとは思わなかった。

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