広島県 原爆ドーム/広島平和記念資料館 その1
(広島市)

社員旅行で広島に行った際のレポート。
資料館のレポートをすぐ書こうと思っていたが、公式HP上で展示物の詳細な紹介が惜しみなくされているため、改めてレポートを書く必要もないかと思ってお蔵入りしていたもの。訪問して1年半後、雰囲気だけでも紹介しようと思いなおしてアップ。
展示物の紹介などをしっかり読みたい場合は公式HPがお勧め。


広島の平和資料館のHPは非常によく出来ていて、展示物の紹介は質・量共に満足できるものである。
また資料館やHPでの説明文はあまり押しつけがましくなく、事実をたんたんと述べている感があって素直に読める。こういった被害の資料を見てどう思うかは見た人に委ねられるものであって、アメリカの非道さや平和の大事さは人から押しつけられるものではないと思っている。
どことは言わないが、そういった事が前面に出過ぎている資料館もあり、そういった所では少し辟易する。
まぁ、自分の根が素直でないとも言うがね。


住 所 広島市中区中島町1-2
(082)241-4004
入場料 大人50円 小中高生30円
駐車場 周辺の有料駐車場利用
開館時間 8:30〜18:00(3〜11月) 8:30〜17:00(12〜2月)
休業日 12/29〜1/1
H P

平和式典が行われる平和公園。
台風一過の7月、20年ぶりの原爆ドームへ。


社員旅行で行ったので、あまり自由に動き回れないのが残念だった。

時間もないのでいきなり平和記念資料館へ。
20年前にはなかった東館(新館)には被爆前の広島のジオラマ。

こちらが被爆直後の広島のジオラマ。
頭では分かっていても、写真だけでは一発の爆弾で街が壊滅するというのがイメージしにくいのだが、こうしたジオラマだとそういった全体の情景の様子が非常に分かりやすくなる。

原爆が炸裂した地上580m地点を示す赤い球。
結構地面に落ちてから炸裂したと思ってる人もいるようだ。

焼け残った原爆ドーム。
爆心地近くであったが、上からの爆風が屋根や窓から抜けたたため全壊を免れたと言われている。

資料館に来る人の多くは原爆ドームにも行くと思うが、できれば事前知識もないままただ漠然と実物を見るより、こうしたジオラマや写真などを先に見ておいた方が色んな見方ができて良いのではないかと思う。

映像や写真など、ビジュアル面ですごく見やすい。


ビジュアルと言えば写真左端のモヒカン兄ちゃん、見かけは怖いが結構真剣に見ていた。
「お前本当はいい奴なんだな」と気安く肩を叩いて微笑みかけたかったが、意気込みだけでやめておいた。

壁に被爆後の街の大きな写真。
これから戦争の記憶が薄れていく中で、こうした体感的な展示はとても重要だと思う。
小さな写真や文献だけではなかなか広い年齢層に惨状が伝わりにくいし。

ご存じの方もいると思うが、大のジオラマ好きの自分。非常に造りが細かいジオラマの前からなかなか離れられない。

吹き抜け部分に展示された原爆ドームの模型。実物の73%ということで若干小さいのだが、それでも結構迫力がある。

3階から原爆ドームの模型と1階部分を見下ろす。
結構リアルなので、もう少し模型部分を広げてもよかったかも。頭だけ妙にリアルで…。

3階部分に突き出た原爆ドーム模型。
造りが非常に細かい。

被爆前の広島赤十字病院の模型。
爆心地約1.5kmにあった建物。崩壊を免れ、戦後長らく原爆の証人となっていたが、1993年に解体された。
現在は建物の一部がモニュメントとして保存されている。

本館へ移動。
展示が地味な為か、はたまた東館でお腹いっぱいになるためか、本館では展示をしっかり見る人の数が少ない。
実際の遺品などの展示はこちらの方が充実しているのだが。


でも逆におどろおどろしい雰囲気があるといえばある。

人形を使ったジオラマ。
初めて見た時はかなり衝撃的だった。

本館のジオラマ。
東館と比較するとジオラマの出来としては落ちるが、範囲が広く作られている。

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