仙ヶ岳プチ遭難 in 筆皇バースデイ その2

少しづつ傾斜が強くなってきて、心拍数が200回/分を超えるようになってきた。
炭焼小屋跡を撮影するという名目で休憩。

10:35 大きな石。
別に撮りたい訳ではないのだが、筆皇に休憩を求める言い訳とする。

足元が悪くなってきたのは許せるが、傾斜がきつくなってきたのが許せない。
景観もほとんどなく、悲しいプチ登山となってきた。

小社峠が近づくにつれ、傾斜は一気にきつくなる。心拍数は300回/分くらいだろう。

11:08 小社峠到着。
筆皇はまだ元気で、自分に気を使ってくれている。自分はそれに甘えて、休憩/10歩を繰り返す。

やっと見えてきた仙ヶ岳西峰。
ものすごく登山初心者調なおじさんに、軽々と抜かれたのはこの辺り。

景色を撮る名目で休憩は続く。奥には御在所や鎌ヶ岳。
駐車場では絶好の天気だったが、この頃はどんより。

四日市方面を撮影。
駐車場で挨拶をした玄人夫婦に抜かれる。
おじさん達は宮指路山経由で登ってきたらしい。どうやらそちらが定番の登りコースらしいのだが、景観もよいらしい。
小社峠直下の急斜面を下るのはきつそうなので、帰路はそちらのコースを選択しようかと相談。

地表はかすかに冠雪しているが、滑るほどではない。
筆皇に先に行ってくれと言ったら、本当にどんどん先に行ってしまった。おかげで少々ベソかいてたのを見られずに済んで良かった。

11:46 西峰登頂。
コースタイム2時間半に対し、3時間40分を要した。


予定ではこの後、東峰も行く予定であったが、全力で拒否した甲斐あって中止となった。

鈴鹿山系にプチ登山をして、晴れたことはほとんどない。
未だとれない疲れからか、天気に八つ当たりしてみる。

東峰の「仙の石」。
多分30分も歩けば着くのだろうが、そんな体力は無い。

ロープが切れて、後転2回転半した鎌ガ岳。およそ1ヵ月病院通いとなった。


「何の為に山に登るのか」
登山の永遠のテーマであるが、自分はバーナーを使って昼飯が食べたいからである。

12:44 下山開始。
登山途中で出会った玄人夫婦が教えてくれたコースで下るか、ピストンで戻るか躊躇。
とりあえず、時間もあるので教えてもらったコースで下ることとする。


…が、下り口が見つからない。
尾根をいくつも越え、足場の悪いザレ場を屈辱のワンワンスタイルで超え、タブーとされている枝道を下って迷ってみたりしても見つからない。
ほんとは5歩/休憩したいのだが、時がどんどん進むので休んでいる暇もない。

この日はヘッドライトを持ってきていないので、日が沈んだらジ・エンドとなる。
雲の中から手招きするおばあちゃん(平成7年没)と、おじいちゃん(平成4年没)を横目に、新ルートでの下山をあきらめ、来た道へ戻ることとする。


しかし、かなり来てしまっており、沈みつつある太陽との競争となった。
まぁこうしてレポートが書けていいるので、無事下山できたのであるが、正直半分以上の確率でこの日の下山は無理だと思っていた。


途中、首に下げた一眼が重いので、リュックにしまった。
左の写真はこの日最後に撮った写真。意識が朦朧としていたので、何を撮ったのか、今でも謎のままである。

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