爆釣ツアー 外伝
伊豆の踊り子ツアーZ−筆皇独身小隊−
その1

イアンは・・・死ね!ボケ!
いやね、はっとしとイアンと三人で小豆島行く予定がちょっと前にあったんですよ。オヤジ三人の臭い旅行なんですけどね、イアンが当日ドタキャンしやがったんです。
旅行当日、夜の9時出発の予定だったんです。臭いながらも楽しい旅行ですよ。金曜の夜に出て日曜に帰る予定だったんです。過酷ながらも楽しい旅行ですよ。そんな日の夕方、仕事中の5時にイアンからメールです。
「隊長(手の平の絵文字)、すいません(悲しそうな顔の絵文字)、今日キャンセルします。」
はは、さすがイアン。色んな意味で殺意が湧いてくる。
まずね、ドタキャン。旅行のドタキャンってどゆこと?宿とかレンタルバイクとか、遊びとはいえ面倒な作業が発生してるわけですよ。まぁ、はっとしがだけど。
それからね、ドタキャンの連絡がメール。旅行のドタキャンなんてね、結構デリケートな、フェミニーナ軟膏塗らなきゃいけないくらいデリケートな問題なのにね、電話じゃなくメールって。退職届をメールで提出するような非常識さ。
挙句の果てには絵文字使いまくり。神経逆撫でするにもほどがある。あのね、こういうのってねかなり神経使って断るべきことだと思うんですよ。それなのにね、メールで連絡ってだけでもカチンと来るのに絵文字なんて使われた日にゃふざけてるとしか思えない。
いや、まぁいい、ひょっとしたら凄い理由があるかも知れん。絵文字でも入れなきゃやってられんほどの理由があるかも知れん。とりあえず怒りを抑えてメールで理由を尋ねたんです。
一時間経ってもReがない。しかたないから電話する。
出ない。
死ねボゲー!とか言いながらほっといて出発。
出発時刻を2時間過ぎてからメールが来た。
「今日休みで、ココちゃんと飲んでて飲みすぎた(ビールの絵文字)本当にすまぬ(悲しそうな顔の絵文字)」
「すまぬ」って、あのね、この外道のメールはね、例えるとね、よそ見しながら道路を歩いて横断しようとして、車に轢かれそうになって、見ず知らずの人が突き飛ばして助けてくれて、しかも変わりにその人が死んじゃいましたと。その命の恩人の墓前で
「いやぁ、助けてくれてサンキュー!」
って言うくらい非常識。
もうね、ふざけるなって一言メール返しただけ。これっぽっちも悪いと思ってない感じが無性に腹が立つ。
あのね、本当に反省してるかとかね、本当に悪いと思ってるかとかね、正直どうでもいいんですよ。そんなこたこっちはわからんからね。心の中なんて。そうじゃないんですよ。悪いと思ってるって相手に思わせることが大事なんですよ。それをこのキチガイは!
の、イアンも加わって、今回も伊豆の踊り子ゆかりの温泉宿へ。
レッツゴー!我等嫁も彼女もいない筆皇独身小隊!


筆皇筆。

朝7時半にクモハの家を出発し、高速のサービスエリアでドラゴンボールのスーパーボールを手に入れて、意気揚々と沼津に到着。昼食をアメリカナイズされたラメーン屋で摂取。その味はやはりアメリカナイズ。繊細なイエローモンキーの口には合わない。

前回来たときに気になっていたイノシシ村。今回は温泉宿を楽しむことのみを目的にしていたおかげで時間に余裕がある。トリアーエズ入ってみた。

高校生の文化祭フレーバーな戦場の神摩利支天の像。阿修羅マンのように三面で、顔はイノシシ。調べてみたら、イノシシに乗ってるのが通常らしい。

柵の中にはイノシシ。柵の外にイノシシの餌100円。生物の頂点に君臨する無毛霊長類として餌付けする知能を見せ付ける。

将来、乙事主クラスに育って自分を救ってくれと願をかけながら餌を与えるクモハ。それを冷めた目で見つめるイアン。

乙事主予備軍が餌を求めて群がる。可愛い奴等よ。ま、ちょっと残念なのは、こいつら餌投げてもキャッチしないんだよね。落ちたのを食べるだけ。

イノシシの形をしたイノシシ博物館。もちろん撮影禁止。各種イノシシの剥製や人とイノシシの繋がりなんかを展示してるんだけどね、後半シシ鍋が展示されてるところで遊び心を感じたよ。

何故かロバもいる。お年寄りと動物には満面の笑みで接するイアン。来る時の車中をほとんど睡眠に費やす。

競馬場ならぬ競猪場。入場券が猪券にもなっていて、ココで競猪を楽しむことができる。

猪券はもらった時点ですでに番号が印刷されていて自分で選べない。この日は連勝複式のみ。若干不満げなカタカナコンビ。

マイナー色溢れる施設のわりに満員御礼。皆イノシシを選んで賭けれないためか若干不満げ。

コース案内をクロブタ1号2号が担当。案内し終わったクロブタ2号のイサム君がプチ脱走するハプニングも。

いよいよレース開始。あれほど不満げなオーラをかもし出してた面々がどよめきだした。ゴール前では予想に反して盛り上る。思いのほかエキサイティングした自分にちょっと安心したよ。まだ情熱の炎は消えてなかったんだって。

くすぶっていた情熱を競猪にぶつけ、満足した筆皇独身小隊。イノシシ村から約15分。橋の向こうに見えるのが今回の宿「福田屋」。伊豆の踊り子に登場し、川端康成も泊まったとか。

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