釈迦ヶ岳プチ登山 その1
(三重県菰野町 2006/5/4)

雪中だったとはいえ、筆皇3回のアタックでも陥落することのなかった釈迦ヶ岳。鈴鹿セブンマウンテンの中でもあまり人気がない(と思っている)山ながら、この山を克服するまでは次の山に登れない!と筆皇4回目のチャレンジ。
今回は積雪もなく、今までの最高到達点「庵座の滝」までスムーズに登山することができた。「これは楽勝」と思ったが、地図を見ると、水平行程2/3の「庵座の滝」までがコースタイム1時間、それから先の1/3が1時間50分…単純に考えてもそこから先の辛苦は目に見えていたのだが。

今回は寝坊することもなく午前8時に登山開始。訳ありで詳細には書けないが、寝坊しなかった理由に筆皇の人生の前途が見えた気がした。

第3次アタックで50分かかったキャンプ場までの行程も今回はわずか10分。体重増加で苦しむ4号とてなんとかなりそうな気がした瞬間だった。

余裕からか登山開始25分で一服。最近プチ登山とご無沙汰だったので、一番休んではいけない時間だったことを忘れていた。

ショートカットルートを今回は有効に活用。途中自分達を抜いたおじさんが、地蔵の側で休む自分達を見て驚いていた。
とても気分良かったが、おじさんは自分達をこの地点でパス、結局というか当然ながら自分達がおじさんに追いつくことは二度となかった。


ちなみに第三次アタック時に筆皇は積雪を20センチほどかきわけて、やっとこの地蔵の頭を掘り起こしている。

9:15
庵座の滝付近。常人の1.52倍時間がかかる自分達からすれば上出来のタイム。

10:00
行程の半分クリア。しかし分母の6はやめてほしい。文系キラーな案内板。

10:30
名前はしらないがなかなか見応えのある滝。当然ながら撮影を兼ねた休憩が入る。

ここまでの行程であまり高さを稼いでいなかったので嫌な予感はしていたのだが、直登続きの道となる。
これでは下り行程で足がやられるなと思っていたが、どうやら下りは別ルートがあるようだ。少し安心した。

10:50
やっと5/6。心肺の負担もさることながら、直登続きで足の負担も増大。なにより、途中の展望がよくないことが精神的負担となる。

廃ダムっぽい建造物。
疲れ果てて写真の数は減っていたが、さすがにこういうものを見ると手がカメラに伸びる。

11:20
さらに直登は続く。上に山頂らしきものも見られないので、ここを登りきれば山頂!のはずだった…。

直登を登り切ると見えてきた山頂…。最後の力を振り絞って登ったので、ここで一気にモチベーションダウン。
いつもは元気なおばさん達も自分達と同じく、この地点でトーンダウン。無限の体力を持つおばさん達をへこますとはたいした山だ。

天気予報では晴れのはずだったのだが、晴れたり曇ったりの天気。

なかなか腰が上がらず10分以上の休憩を取る。

この後、やっと腰を上げて山頂に向かったが、今まで以上に強烈な直登を強いられた。
その道中、全くカメラに手を伸ばす気にもなれなかったので写真はなし。

12:05
ついに山頂到着。自分達を追い抜いていったおばさん達も元気を取り戻して昼食をとっていた。


そんな最中、隣のおじさんとおばさんの会話が耳に入ってきた…。

おばさん「え?ここ山頂じゃないの?」
おじさん「違う、違う、ここは松尾尾根っていう尾根だよ。山頂はもう少し行かなくちゃいけないよ」


食事をとる筆皇の手が止まる。

な、なんですとぉぉっ。

そして気がつくと、あれほど和気あいあいと食事していたおばさん達がいない。

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