常滑市大野町界隈 その1
(常滑市大野町  2006/1)

デジタル一眼レフを買ったものの、室内でしか撮影していなかったので、屋外で撮影しようと常滑市大野町をふらっと散歩してみた。今でこそ寂れた町であるが、昭和中期までは知多における海水浴のメッカであった。現在も古い町並みをみることができ、撮影スポットとして悪くない場所である。残念ながら今回は腕がついていかず、露出オーバーやらピンボケ写真を大量に排出してしまう結果となった。

名鉄常滑線大野町駅。
急行停車駅ながら、駅前で客待ちするタクシーの運転手は口々に「最近は新舞子の方がいいよなぁ、客来ないしなぁ」と愚痴りあっていた。
とりあえず会社にはチクらずにおいてあげよう。

駅前の家政専門学校。昨今の状況を考慮するとなかなか学生集めに苦労しているのではないかと勝手に推察してしまう。

古くからある路線に多く見られる線路近くに建つ民家。きっと鉄道オタクな子供が育つことだろうと勝手に推察してしまう。

大野海水浴場へ向かう道。往時はシーズンともなればたくさんの人や人力車が行き交っただろうが、現在は車のすれ違いにも一苦労な旧道。

時代がかった自転車とそれに似合う軒先、そして露出オーバーな自分の写真。

割と狭い道を走るのは嫌いではない自分、すぐ後ろのベンツが自分に追いついたのは、駅前でエンジンを切ってカメラを持って外に出た後だった。
これからベンツに追われたら細い道に入ればいいのだと34歳にして学習、生涯これ勉強なり。

元理髪店。
その全く反理髪店チックな店先と右から左に読む文字を見ると戦前からの店だろうか。何より数十年変えていないであろうガラスが泉重千代チック。

十字路の多角形建造物。多くの人が通ったであろう路地に今もポツンとたたずむ。

後ろのマンションがすこぶる邪魔な海音寺。

その看板には「世界最古海水浴場」とある。それはそれで分かるのだが、なぜ寺の看板にそれが明記してあるのかが分からない。

よくあるうちたてのコンクリートに残る足跡痕。見るたび、この足跡の主は存命しているのだろうかと気にかかる。

木の枝のようにはりめぐらされた電線とそそり立つ電柱。これはこれで昭和の古さがあって味があるというものだ。

店先に「おじいさんのランプの宿」とある旅館。新美南吉の代表作のひとつ、「おじいさんのランプ」で主人公がこの大野町でランプを初めてみた場面にちなむようだ。一泊二食で6000円より。

冬空に流れる雲。

新舞子マリンパークの風力発電所。
カップルのデートスポットでもあるが、残念ながらヤンキーチックなスメルがするのであまり近寄ったことはない。弱者はこういう嗅覚が発達していないと長生きできない。

伊勢湾を挟んで鈴鹿山脈。
年末に降った大雪を冠してさながらライク アルプスの様相を見せる。

シャッターを押す指が凍える寒風の中で釣りを楽しむおじさん。後ろの工場群を見るとここで釣った魚はあまり食べたくない。

「あぶない」というわりにはかわいらしい看板。しかしよく見ると背中に翼、つまり気をつけないと死んじゃうよという辛口な警告。

「あぶない」というわりにはかわいらしい看板。しかしよく見ると全身真っ赤、つまり気をつけないと血だらけになるよという辛口な警告。

知多観光トップ次頁
観光トップ