伊豆(下田・寝姿山編) その1
(静岡県 2005/1)

女性の仰向けの寝姿に似ていることから名づけられた下田の観光名所、その名も「寝姿山」。山頂まではロープウェイで3分少々、パンフレットを見てもあまりパンチのある観光スポットには思えなかったのだが、天気が良ければ伊豆七島まで見えるというその景観を期待して訪問した。
「寝姿山」…最後の最後まで、どこをどうやってもそんな姿には見えなかった。


 寝姿山パノラマ写真

ロープウェイは10分〜15分間隔、どうせガラガラだろうとタカをくくっていたが、駅まで行ってみると思ったよりたくさんの人達がロープウェイを待っていた。
しばらくして出発、幸い前の方に並んでいたので特等席に最後尾席に座る。ただ立客もいて、ロープウェイ内部は撮影できなかった。

山頂駅到着、軽食がとれる喫茶コーナーとお土産屋となっている。山麓駅と売っているお土産がバッティングしないようになっているのはいいアイデア。


写真は展望台から撮影した観光用黒船。
実際の黒船もこれくらいの規模でたいして大きくはないが、当時の日本から考えれば巨艦。

展望台から撮影した廃休憩所らしき建物。
落書などもない、「良い荒れ方」をしているようなので行ってみたかった。

展望台から下田港を臨む。
中央の島は犬走島、堤防を渡って歩いて行くことができる。釣客が多いらしい。

台湾、富士山、アメリカ、東京を指す。なぜこの選択なのかは不明。
頂点部には「地球が丸く見えませんか」とある。確かに見える、見えるのが、そう書かれると素直に認めたくない33歳の憂鬱。

山頂から少し登ったところにある愛染堂。
奈良法隆寺夢殿が2/3の大きさで再現されている。本尊の愛染明王は鎌倉時代のもの。ちなみに縁結びにご利益があるようだ。
なかなか美しい建物なのだが、擬似建造物だと思うと少々興冷め。書かないほうがよいのでは。


 説明板

約150体の寝姿地蔵。
説明板によると平安時代くらいのもので、京都や高野山から持ってきたものらしい。どうも他力本願のイメージがぬぐえない。

少々場所を移動して下田市街を見下ろせる場所へ。下田富士をバックに、狭い地域に密集した市街。

振り返ると何やら意味ありげな碑。
愛染堂の説明板には五島慶太は東京急行電鉄を主催したとあったが、それがなぜこの言葉になるのか、専門学校卒の自分には全く分からなかった。

山頂の数少ない観光資源の一つ、「蓮杖写真記念館」。日本最初の商業写真家ということで、この地方の著名人らしいのだが、自分は全然知らなかった。


600円で軍服かドレスをレンタルして写真を撮ってくれる。

中の円筒が回転することによって、像が動いているように見えるしくみ。大きな筐体と騒がしい動作音の割りに得るものは少ない。

カメラファン必見のカメラコレクション。ハードに詳しくないので詳しくは分からないが、かなり高価なものらしい。
それにも関わらず受付のおばさんは外で草刈のおじさんと談笑していた。

現存する世界最古の写真といわれる、ニエプスの「屋根」。1828年のもの。
屋根と言われれば屋根だし、ベランダと言われればベランダ。

宣伝用のカンカメラ、タイヤカメラ。「写ルンです」とかが普及するまではまだまだ高価だったカメラ。広告宣伝品として魅力的なものだったのだろう。

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