塩沢温泉 その1
(高根村池ヶ洞塩沢 2005/1)

秘湯としては結構メジャーな温泉。廃業した山荘の露天風呂が残っており、今でも入湯することができる。事前に本やHPで調べていて「湯温が低い」・「コケだらけ」という意見も多くあったが、なんとでもなるだろうということで出発。
夜中の12時に愛知県西部の筆皇宅出発。道中、気温はぐんぐん下がり、到着した午前3時過ぎ、道路脇の気温計は「-10℃」を示していた。

御嶽山山頂の雲は取れなかったが、それでも冷えただけあって、見事な晴れ。
超強力な雨男、筆皇であるが、貴船神社で買ったお守りが効いたようでこれからは晴男になると豪語。

しかし予想以上の積雪、チェーンレス、スタッドレスタイヤレスである筆皇の愛車レガシー、積雪の多さと反比例して平均速度はどんどん落ちていく。

言われなくても分かるのだが、言われるとさらにびびるからやめてほしい。

割と平気な顔で運転する筆皇。
しかしながらそのハンドルの握りから、かなり切羽つまっていることを推測するのはたやすい。

足の速い小学生にも抜かれるその平均速度。

分岐点到着。
湯元山荘へ降りていく道があるのだが、この日は雪が深く、車を道のふちに寄せて駐車。ここからは約300m徒歩となる。

この看板を目印に。

写真前方が山荘へ続く道。恐らく1,2日前と思われる足跡が残っていた。

なめていた。秘湯といえども車ですぐ近くまで行けるし、所詮は元山荘、装備など必要ないと完全になめていた。
いつもならストックを持っているはずの手には水とインスタントラーメンとタオル、リュックの代わりに重い不安感を背負い、山荘へ歩き出す。


晴男になると豪語した筆皇であったがポツポツと雪がちらつきはじめる。

しばらくすると道は下り始める。すぐに元山荘の建物が目に入る。とりあえず雪に足跡を残す生身の人間の姿は見えない。

何気に目に入る「温泉○○記念碑」。
こんな碑が立つくらいだから、言うほどぬるくないだろうと少々期待を持つ。

山荘へ渡る橋。
吊橋マスターの自分としては恐れるものは何もない。ないはずなのだが先に筆皇に渡ってもらった。

橋の途中から見える露天風呂。
想像よりも水の色が緑だし、湯煙もたっていない。少しの不安が頭をよぎる。


しかしこの温泉、山荘を訪れる人から丸見え。これじゃ女性は入りにくかったのではないだろうか…。


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