筆皇駒ケ岳アンニュイ登山 その2

わずか10分で、冷えた風を受け続けたため頭痛が。帽子を持ってきていなかったのでタオルを頭に巻いて耳を防寒して10分休憩。頭痛が治まってきたので再び出発。

極楽平。ここまでは普通に登ればおそらく30分程度だと思われるが、頭痛とペースを掴めなかったこともあり1時間かかった。ここから宝剣岳方面に足を進める。
12:00(と思われる)

稜線だけあって、千畳敷よりさらに風が強くなっている。硫黄岳縦走未遂の時に勝るとも劣らない強風。しかも前から吹いたり後ろから吹いたり。

宝剣岳に向かう最初の岩場。風さえなければなんてことは無い岩場だけど、すごいのよ。本当に。途中、ロープウェイ乗り場から放送で「強風のため特に宝剣岳方面は気をつけてください」って。恐怖心と戦いながらとりあえず越えてみたけどね。

いよいよ宝剣岳の南稜に突入。って、これ、崖?みたいよ…。

いや、無理。鎖とかあるけど無理だって。

途中まで登って谷側を向いて足元を撮ってみた。
産まれて初めてだね。恐怖で足がガタガタ震えたのは。
何とか越えてみたら、はは、まただよ。

絶壁じゃん!風速40メートル(憶測)で乱流じゃん!足が生まれたてのヤギみたいにガクガクいってるじゃん!

越えたよ。何とかね。そしたらまただよ…。
心の中で多数決を取りました。
天使君の意見は?
天使君:「君の力じゃ無理だよ。戻ろうよ。ね?帰って温泉入ろうよ。」
悪魔君の意見は?
悪魔君:「あー、無理無理。飛ぶって、忍者ハットリくんのごとく飛んじゃうって。」
満場一致により撤退です。
13:15(と思われる)

撤退の途中、少しだけ晴れ間があったのでなんとか撮れた中岳・木曽駒の峰。

南稜の稜線。宝剣岳は雲で見えず。

必ず木曽駒のリベンジに来ることをほんの少しの晴れ間に誓い、極楽平から千畳敷にトボトボと降りて行った。宝剣岳のリベンジはしないけどね。負け逃げです。

帰りのロープウェイで下る途中、完全に晴れた。
14:30(間違いなく)

バスセンター付近のレストランで、ソースカツ丼を食べながらアルピニストの称号を返上し、ハイカーになる事にした。そして、こぶしの湯で中途半端に疲れた体を癒し、車で仮眠を取ってから帰路についた。

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