山村代官屋敷 その1




広大な木曽を治めた代官、山村家の屋敷跡。福島関所の関守として、広大な木曽を統括する代官として大きな権力を持っていた。現在残されているのは下屋敷のほんの一部だけであるが、往時は庭園が20もある広大な敷地を持っていた。上屋敷は隣の福島小学校の敷地に建てられたいたが、明治時代に破却された。下屋敷の一部は残され、戦時中は山村家の疎開先として、戦後は日本銀行の保養施設になったりした時期もあったが、現在は町が管理、山村代官屋敷として公開されている。写真は入口。公開にあたって新築された門と塀。

門前に飄々とたたずむポスト。あちこちでポストが新型に切り替わっていくなか、まちづくりの一環として従来の古いタイプのポストを使用している。さらにこれらのポストにはそれぞれ愛称がつけられ、保育園児が清掃活動も行っている。古いものを残すだけでなく、愛着をもって大事に扱っているようだ。




ちなみにここのポストの愛称は「お代官さま」…。他にも「巴ちゃん」、「ひのきちゃん」、「義仲くん」等、壮絶な愛称が並ぶ。道を聞いた時に「あ、あのひのきちゃんのポストを右に曲がって…」等と使うのが正しい使い方…かもしれない。

門をくぐると茶屋があり、ちょっと歩くと下屋敷の入口となる。下屋敷のほんの一部とはいえ、現状でも大きな屋敷ぐらいの広さはある。


 説明文
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屋敷に入って少し進んだところから振り返って、入口方面を撮影。甲冑や鉄砲等スタンダードな展示が並ぶ。

無許可で持ち出すと死罪となった木曽の名木五種類。各種類の特長等が説明されてあった。

山村家家臣の小倉為助が木曽山中を調査し作成した植物標本。とても150年以上前のものとは思えない逸品。


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敷地内で唯一現存している庭園。池や山を持つ築山泉水と呼ばれる形式の庭園。残念ながら庭園の良さというのが良く分からないのでこれ以上はノーコメント。


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庭園から見た下屋敷。奥の建物は1788年に築かれた翠山楼という漢学者石作駒石の書斎。別の場所から移築されたものではあるが現存建造物である。


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翠山楼内部。何気に座ってしまうと、なんか妙に落ち着いてしまう。

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