半田市鉄道資料館 その2

電気式信号器に変わるまで、単線の駅進入時に使用されていた「タブレット(通票)」。その存在は知っていたが、具体的な使用方法は分からなかったのだが、会長さんに聞いてみると非常に分かりやすく説明してもらえた。


ちなみに通過列車の場合はこのように、「通票授器」にタブレット(正式にはタブレットを入れた皮製の入れ物)をセットしておく。
機関助手が通過の際、アックスボンバーの要領で腕に引っ掛けて受け取る。慣れないと結構痛いらしい。

ちょっと引いて撮った写真。武豊線では最速60kmで駅を通過したとのこと、確かに痛そうだ…。

では、タブレットを返却する時にはどうするのか?会長さんに質問すると、待ってましたとばかりに機関車左側に移動して説明してくれた。
タブレット返却は、通過する際にこの「通票受器」にタブレットをひっかける。これも慣れないとうまく引っ掛けられないような気がした。会長さんも一度失敗したことがあるらしい。

SLの運転台は左側になるので、信号機も原則として線路の左側にあるのだが、場所の制約がある場合などには右側に設置されることもあるらしい。この資料館の展示も場所の制約があるとのことで、右側におかれていた。

さよなら運転をしたC11265。保存状態も良さそうなので、その気になれば動態保存も簡単そうですね、と聞いてみた。すると、昭和19年の物資不足真っ只中に製造されたこのC11265は、ボイラーの調子があまりよくないので、動態保存は結構難しいとのことであった。


部品の一部を大井川鐵道で走っているC11のものと交換したらしい。


 説明板

後ろから撮影。何か違和感があるのにお気づきでしょうか…。

側面のプレート。何か違和感があるのにお気づきでしょうか…。

前から撮影。何やらプレートが小さい…、いや、プレートがない!ボイラーに直接書かれてあったのだ。
ダミーのプレートを貼っていたらしいのだが、このプレートを盗んでいってしまう輩がいるらしい。何度貼っても同じなので、仕方なく手書きでしのいでいるらしい。

イベント時以外は機関車内部には入れないのだが、会長さんが入れてくれた。

SLの視界。今の列車からは考えられない程、視界が狭い。また折り返し運転の時には後ろ向きで走ることになるのだが、その場合は車のバック運転時のように体をねじまげて進行方向を見ていたとのことだった。

釜の中。結構小さい。

通票閉塞器。タブレットを取り出す為の機材。




タブレットの説明も手書きではあるが紹介されていた。

最古の駅舎、武豊線「亀崎駅」。


武豊線は東海道本線や中央線のような幹線ではないが、名古屋市にも近いので、第3セクターになることもなく、長い期間運転が続けられている。その為、鉄橋や駅舎等も建て替えられる事なく残っているものが多い。これが武豊線の魅力でもあるようだ。

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