東海市高射砲陣地跡その1

太佐山陣地:
東海市太佐山山頂に位置する高射砲陣地跡。九九式八糎高射砲六門が装備されていた。
指揮所、弾薬庫、高射砲等の施設は地下通路で結ばれていた。これら通路や掩体は天板をかけることによって、上空から見えないよう偽装されていた。山中なので遺構に落ち葉が積もってしまい見つけにくいものもあるが、高射砲の他、炊事場、井戸等が良好な状態で残存している。

東海市の高射砲陣地跡を訪れた。
区画整理の終わっていないこの付近は道が狭い上に盲腸道路が多い。ナビがあったのでなんとか突破することができたが、筆皇は狭い道の運転でヘトヘト、√2号と自分はそんな筆皇の精神状態がリンクしてヘトヘト。
陽も傾き始め、背中が寂しい男二人…。

陽が暮れ始めていたので早速散策。まわりに人工物がないので、見つけやすい。


第一目標のトイレ発見。小用の場所と肥溜めは分かったが、大用はよく分からない。

上の写真の左側方面から撮影。手前の部分が大用かとも思えるが、少々狭いので?

小用に向いて撮影。奥の部分が肥溜めと思われる部分。立つ場所にはスリットが刻まれている。

上の写真右側から撮影。肥溜めと思われる部分。

便所から少々離れた場所にある建造物跡。何の跡かは不明だが、戦闘空間の中心で、通信所跡か中隊長戦闘指揮位置跡と思われる。

まわりを土塁で囲まれている。通路にしては幅が広いので何かの施設跡かもしれない。

なかなか高射砲跡が見つけられなかったが、通路沿いに探して発見。笠寺にみられる砲側弾薬庫はこの陣地には装備されていない。




後日撮影した同高射砲跡。笠寺のように二段になっていないように見えるが、埋まってしまっているので不明。
九九式八糎高射砲床跡。
笠寺陣地の高射砲(八八式七糎高射砲)より大口径の。これと同式の高射砲が6基、
」型に置かれていた。

地図を参考にやっと見つけた別の高射砲跡。こちらは水が溜まってしまっており、ちゃんと観察することができなかった。

あちこち削平地が見られる。何か妙に山城っぽい。

通路跡。各施設を結ぶ地下通路となっており、往時は天井板がかけられて偽装されていた。現在でも場所によってかなりの深さがあるのだが、これでもかなり埋まってしまっているのではないかと思われる。

井戸の南西部分に残る炊事場跡。その形状がよく残っており観察しやすい。

炊事場跡。
コンクリートが真ん中辺りから生えた木によって分断されてしまっている。写真は分断された反対側。上記写真のものと形状が異なる。

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