家城駅
(三重県白山町 2004/1)

中部地方に唯一残っていた腕木式信号機が平成16年1月に廃止されることになった。行きたくてもなかなか時間の都合がつかなかったのだが、御在所登山が雨で中止となった為、急遽予定を変更して訪れた。廃止の10日ほど前だったが、思った以上の鉄道ファンがカメラを片手に集まっていた。

松坂−伊勢奥津間43.5kmを結ぶローカル線名松駅。奥津まで延伸されるまでは名松線の終着駅であったため、線内では始発駅である松坂以外で唯一の駅員常駐駅である。
この日は新しい信号の設置工事が引き続き行われており、鉄道ファンと共に工事会社の人がたくさんいた。

  


駅構内の時刻表とあいさつの貼り紙。一日8往復のローカル線で最終はなんと上下ともに19時半頃。これじゃおちおち仕事帰りの一杯もできやしない…、飲めないけど…。


 時刻表拡大
 挨拶貼り紙

駅近くの踏切から駅方面を撮影。
名松線唯一の交換駅(上下列車のすれ違いが行える)。

  


テレビの撮影が行われていてた。やはり廃止される腕木式信号について語っていた何もせずにペラペラしゃべっていたのが非常に印象的。

信号を切り替えるてこのある場所。ここからワイヤーが伸びていて信号の腕木を上下させる。駅の進入方向と出発方向、各上下、計四箇所の信号を切り替える。何やら古いランクルのデフロックレバーみたいだ。

信号切替のてこ。四箇所の信号を切り替えるのに四本のてこ、いたってシンプル。

てこにどこの信号のものかが記述してある。左から上り出発・下り場内、上り場内、下り出発となっている。また奥には信号取り扱いの確認事項が掲載されている。

列車番号と時刻が記述してあり、通常の列車の他に回送列車のものも見ることができる。


腕木式信号。腕木が水平の時は赤信号、斜め45度下の時は青信号。したがってこの場合は「止まれ」となる。夜間は当然見えないので色灯にて行う。
新信号の工事の人達が作業をしていた。

反対側から撮影。旧長浜駅で展示してあるのは見たが現役は今回が初めてであると同時に最後になるだろう。

踏切で見かけた小さな雪ダルマ。近くの子供が作ったのだろうか?

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