倉橋町
(呉市  2011/3)

呉の戦跡探しの途中、船が排水路みたいな所の上に展示されているのを見た。気になりつつも一度は通り過ぎたのだが、どうしても気になってしまい戻って撮影。説明板によると宮島の祭りに使う船らしい。撮影後、松林の向こうに海が見えたので少しブラブラしてみた。何やらこの松林は万葉集にも詠われた有名なものらしい。確かに歌の一つでも詠みたくなるような美しい景色だ。
知名度ではあの桂浜の足元にも及ばないが、景観の良さではこちらの方が勝っているのではないかと思えた。


かつて広島県最南端部に位置した倉橋町の観光案内図。現在は呉市に合併しており、この図は合併前のものとなる。


宮島の管弦祭に用いられる御座船。
船の建造はこの倉橋町で行われており、ここには昭和37、61年に使用されたものが展示されている。

せっかく船を展示しているのだから水に浮かべてたらどうかと思うが、浮かべっぱなしだと腐ってしまうのだろう。

管弦祭と御座船の説明板。
しかし祭りが終わった後に船を払い下げて翌年の費用を出させるとはなんともはや合理的な仕組みである。

展示されている御座船のアップ。
船が格納されている建屋が豪華なのは目を引いていいのだが、肝心の船が目立たなくなってしまってる気がする。

江戸時代に入江を改造して作られた日本最古の洋式ドッグ跡。
呉といい、ここといい、船の建造に適した条件を満たしているのだろう。その条件が何かと問われると困るのだが。

船繋がりで近くに「造船歴史館」という施設もあったが、時間の関係で入れなかった。

松林の中を少し散策しただけで色々な碑が建っていた。
日頃はそれほど碑をじっくり読むタイプではないのだが、散策ついでにぶらぶらと見ていくのもなかなか楽しい。

もずくの碑。
戦時中の食糧難に寄与した「もずく」を顕彰する碑。まぁ珍しいタイプに入るだろう。

海草だから毛が生えてくるようにと最大限の敬意をこめて撮影。
小さい頃に「海の藻屑(もくず)」と「海のもずく」が同じだと思ってたのはもちろん内緒で。

道路を挟んで鎮座する桂浜神社。

明治18年の明治天皇巡幸を記念して昭和42年に建立された碑。
文字を入れて撮影しようとすると必ず垂れ下がった松の枝が入ってしまう。

海に面して立つ桂浜神社の大鳥居。
観光案内図に「万葉の里」とあるが、これは万葉集巻十五に八首が詠われたことによる。

大鳥居の建立は平成4年ということで結構新しい。
桂浜と言うとどうしても高知を思い出すのだが、さすが万葉集に詠われるだけあって質の高い景観が広がる。
時間があればもっとゆっくりしたかったのだが。

温泉施設の桂浜温泉館。
最初見た時は老人ホームだと思った。

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