岡崎市 五万石藤まつり
(岡崎市 2011/5)

嫁の両親が知人から岡崎の藤が綺麗らしいということを聞いたらしくどんなものかと尋ねられた。藤と言えば津島や江南が有名で、岡崎のは行ったことがないのでネットで調べたところ、岡崎は五万石藤から市の花を藤を選定したらしい。知名度こそ津島や江南に及ばないが、市も力を入れているようなので見応えがあるかもしれない。ということでGWに嫁の両親+嫁+自分+子供2人の団体さんで岡崎を訪れた。

結論から言うと、江南は行ったことがないので分からないが、津島よりは見応えで劣っていた。また予想したほど岡崎市の力は入っていなかった。岡崎といえば桜が有名で、その1カ月後の藤まつりではまだ力が入らない時期なのかもしれない。それでもGWということで観光客はかなり多く、昼前には駐車場待ちの長い車列ができていた。駐車場待ちは体力を消耗するので早めのお出かけがお勧め。ちなみに例年はライトアップしているらしいが、今年は東日本大震災の影響でライトアップは無し。

藤棚に向かう最中見かけたなんとなく木。
剪定した枝の跡が盛り上がって何とも淫靡な形状になっていた。
さすがに嫁や嫁の親に「これさー、似てるよね、うっしゃっしゃっ」と同意を求める訳にもいかず、悶々とした心持ちだった。

NHK朝の連続テレビ小説「純情きらり」出演者の手形が公園内のあちこちに展示されていた。寺島しのぶの手は結構大きい上に形状も男らしかった。

藤棚の北側を通る道路は「竹千代通り」と名付けられており、石像が置かれていた。さっきの手形のあった道も「純情きらり手形の道」とのことで、通りに名前をつけるのが好きな市みたいだ。


岡崎公園南西にある「五万石ふじ」の説明板。
ちなみに県内で名高い藤スポットである江南は2100平米、津島は5000平米の藤棚がある。まぁ密度や種類なんかもあるので一概には言えないが、やはり両市と比較すると若干見応えがないのも事実。


天候に恵まれたGW真っ只中ということもあって、多くの観光客が訪れていた。面積的には江南、津島より小さいが藤棚の下に入ってしまえばこれはこれで見応えがあって良い。
どうでもいいが、携帯カメラやデジカメが普及して以来、じっくり眺める前にとりあえず撮影という人が増えた。せっかく実物を目の前にしながら目で観賞する前に記録に残すというのは何となく寂しい気がしないでもない。もちろん自分は藤棚に入る前から出るまで撮りっぱなし。自分への容易な免罪符出しを恥じない40歳目前の春だった。


目には控え目な紫、鼻には藤の甘い香り、耳には河原の外人グループが発するサンバでルンバなミュージックと飛び交うクマバチの飛翔音。

藤棚の下にはベンチも置かれている。ただしご覧の通り満席状態。藤ばっかりに目が行ってしまっていたが、こうして見ると訪問客の平均年齢は結構アッパー。

今まで何度か藤の花を見に行っても、下の方がまだ咲いてなかったり、上の方が変色していたりとなかなか良い見頃に行けたことがなかったのだが、今回はなかなかいいタイミングだった。

引いて見てもよし、アップで見てもよしの藤の花。陽の光を透かすとまた一段と眼福。

人間にほぼ危害を与えないクマバチではあるが、そのジャイアントな風貌ととにぶい飛翔音から本能的に避けてしまう。
カメラを向けても手を伸ばさない限り、人間にはほとんど無関心。

藤棚自体それほど広くないので、外から見るとやっぱりちょっと迫力不足。屋台も出ているが「まつり」というほど祭り的な雰囲気はない。言うほど市も力を入れてないような気がする。

藤を見てるうちに、昔台所なんかに吊るされてたガラスのスダレを思い出した。あのジャラって奴ね。
知らない人は昔のホームドラマか特捜最前線の再放送でご覧あれ。Gメン75じゃあまり出てこないので注意してほしい。


花の種類が違うのかこちら全く咲いてませんよコーナー。
人あたりしてきたのでこれはこれでちょっとホッとできる。

岡崎城の南を流れる乙川の河川敷は広々としていてのんびりできるのだが、外人グループのラジカセから聞こえるサンバでルンバなミュージックで体が動いてしまうので落ち着けない。


岡崎公園内をちょっとブラブラする。まずは岡崎城本丸の龍城神社と復元天守閣。
藤まつりに来た人は同じ行動パターンをとってしまうのか、やたらと参拝客が多く、列が出来るまでになっていた。
しかし岡崎城の天守の写真は本当に撮りにくい。

城の濠沿いの遊歩道を歩いていて見かけたサツキの花と石灯篭。石灯篭には本多家家紋の葵が記してあった。

本丸の石垣。
横矢がかけられるように屏風折になっている。

本丸へと繋がる神橋。

橋の途中にはまつりらしく提灯が掲げてあった。
と思ったら「桜まつり」…。

まぁ岡崎と言えば、藤より桜だわね。でもやっぱりこういう時期ずれのものは外しておいた方がいいよ。市長の肩をポンポンと叩きながら言ってやりたい。

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