名古屋おもてなし武将隊
(名古屋市  2009/12)

名古屋城築城400周年ということで結成された「名古屋おもてなし武将隊」。天守前で名古屋(というが実際は愛知)出身の有名武将の踊りやトークなどを繰り広げる。登場する武将は日替わりで、時々全員出演する日もあるようだ。
最初は期待していなかったが、実際見てると面白かった。機会があればぜひ皆さんも見てもらえればと思う。


ただ、PR奉行として「はんにゃ」が任命されているのは絶対にいただけない。名前が多少和風っぽいだけでこんなの使ったら格式が落ちるというもんだ。名古屋城を愛する自分としては彼らを選んだ人を猛烈に呪いたい気分だ。


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天守前で太郎にアイスを食べさせていたら、ものすごい派手な衣装を着たデブの姉ちゃん2人組が毛布を敷いて座り込んでいた。


ただの気狂いだと思ってたが、しばらく経って「気狂いのデブの姉ちゃん」ではなく、「場所取りしてるデブの姉ちゃん」であることに気づいた。
タレントでも来るのかと思っていると城内放送でおもてなし武将隊の案内が流れたのでがってん承知した。


ほら貝の音色と共に、信長、家康、秀吉、前田慶次と雑兵(失礼)×2がやってきた。天守近くにいた他のお客さんも集まってきて演舞が始まった。

最近は歴女なる方々も増加中らしく、観客も若い〜ちょっと若い女性が多かった。

太郎が売店脇の雑木林に遊びに行ってしまったりして、全体をなかなか見ることができなかったのが残念。

踊りが一段落したところで武将一人一人の紹介があった。
これは家康、三方原の戦いで多くの部下を失ってしまったことを嘆いているシーン。


子供にとても親切で、記念撮影も信長の次くらいに人気だった。

秀吉。
イケメン好きの歴女淑女の方々はあまり秀吉好きでないご様子。
この役者さんも秀吉っぽい感じをうまく演じていたが、それが災いしてこの日の写真撮影ではちょっと人気薄だった。

決めポーズ中の前田慶次。
「花の慶次」で知名度が上がり、パチンコや大河ドラマ、ゲームにもその名を連ねている。
イケメンということで若い女性に人気があった。残念なことに大きい声を出すと語尾が裏声になってしまう。
声がわりの途中なのかもしれないが聞けやしない。

全員で決めポーズ。ギニュー特戦隊を彷彿させる。


続いて撮影会。
太郎ははるか遠くで薪拾い中で不在。スーツを着た中年男一人で撮影するのも気が引けたが、信長ファンとしては撮っておかなくてはいけないと思って列に並んだ。

掲示板にも書いたが、家康の列では刀で刺されたポーズで撮影してた人が並んでいる人達の笑いを誘っていた。
狙ったわけではないのだが、とりあえず「信長公にお仕え」ポーズ。


「坊主でスーツ着た中年男性が真顔のままひざまづく」…、笑われるかなという予想はハズれ、空気が一気に重くなった。
自分の後ろに並んでいた陽気な主婦グループの会話がピタッと止んだ。ポーズをとりながら重くなっていく空気を肩に感じていた。


さすがに信長公は慣れたもので、撮影後、色々話しかけてくれた。男色は無いのだが、とりあえずハグしといた。

ある程度時間が経っても信長希望の列は短くならない。秀吉の列は早々に消滅、誰でもいいから写真撮りたい人が撮ってもらうという感じだった。
役者さんの為に言っておくと、これはまぁ秀吉の人気の無さのせいで、とてもサービス精神旺盛な人で好感が持てた。


個人的には秀吉嫌いなので太郎は家康に撮って貰おうかと思ったが、秀吉の役者さんがいい人そうなので彼にお願いした。まぁ列に並ばなくてもいいというのもあるのだが。


太郎は興味が無い場面に遭遇すると遠くを見る目つきになる。ファインダーの向こうでポーズをとる太郎の目は焦点が合っていない。秀吉が色々話しかけても無視。
「すいません、息子は全然興味ないみたいです」という言葉を「すいません、すごく緊張してるようで体が動かないんです」と言い換えて弁解した。

太郎がなぜか顔出し看板がお気に入り。正門近くにおいてあった400周年記念看板を見つけると急いで駆け寄り、顔を出していた。
人の親として、できれば秀吉の時にそのアグレッシブさを発揮してほしかった。

どうでもいいが、派手でブスな姉ちゃん達は結果的に5、6人いた。武将達の退出時には信長の隣にべったりくっついたまま一緒に去って行った。信長の役者さんの他の劇の内容を一方的に話していたようだったが、こういう場で知ったかぶってそんな話しをする気狂い女にとてもあきれる。
自分が信長を演じることはないので僭越なのだが、仕事とは言えこんなブスにしたり顔でつきまとわれたらチック連発だ。


信長演じる役者さんはそのあたりうまいこと対処しながら去っていった。
さすがだった。

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