美保関海軍望楼跡? その2 |
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波の高さは2mほど。高い所は歩きたくないが、海辺を歩くのは更に危険だからしょうがない。 |
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2度目の休憩。
おじさんが高らかに「一緒に写真を撮ろう」と提案。
強風が吹き荒れる中、カメラを置く場所すらないが、とりあえず素直に従う。
むりやり岩の上に置いたサブカメラで撮影。 |
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陰気ではあるが美しい海。
おじさんが高らかに「ここで海の写真を撮るがいい」とアドバイス。
かなり岩場が邪魔だったが、とりあえず素直に従う。
もちろん構図もクソもない。 |
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岩に当たる波の衝撃はかなり大きく、大きなものだと足元に振動が伝わってくる。 |
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確かに荒々しく迫力ある景色ではあるが、この岩場に遺構があるとは思えない。おじさんに山への直登を提案。
「下見してくるから待ってろ。」、37歳の自分を置いて72歳のおじさんが偵察。
おじさん一人では心配なのでついて行こうとしたが、おじさんが軽々登った崖が登れなかったのでやめた。
しばらくしておじさんが戻ってきて一言、「俺一人なら行けるけど、お前じゃ無理だ。」
おじさんの言う事に一理も二理もあるので素直に従う。 |
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しばらくいくつかの岩場を越えて先に進んだが、ついにどうにも渡れない所があり撤退。
まぁ、港から見てた時点で絶対に海際から港には戻れないことは分かってたし。 |
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最大のネックとなったゾーン(航空写真A地点?)。
波が引くタイミングを待って、海面2mほどの岩の上で様子を見ていたら、何やら海側からすごい音…。
何気にふりかえるとものすごい高波。
そう、伝説の「美保関ジェーン」がやってきたのだ…。 |
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とっさに火事場の何やらで岩にしがみついた。
若干良い場所に居た72歳のおじさんは、流されそうになる37歳の自分の足が浮かないように両足首を持ってくれていた。 |
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ジェーンアタックにより全身ずぶ濡れ、携帯とサブカメラが海水で壊れた。
ずぶ濡れでものすごく寒かったが、何とか井戸ポイントまで撤退。
おじさんが高らかに「では冒険後の写真を撮ろう」と宣言。
戦前派72歳の漢は強かった。 |
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井戸ポイントを再度散策してると、更に井戸跡を発見。
前の二つと比較して少々小さいが、新しい発見は嬉しいものだ。
この辺りでももう少し散策すれば更に新しい発見があるかもしれないと、下がったモチベーションが再び上がってきた。
30代以上に通じる言い方をするとルンルン気分という奴だ。 |
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更に井戸に近付いて撮影。
そしてこの日二度目の悲劇がはじまろうとしていた。
写真撮るのに夢中になりすぎ、枝がしなっていたことに気付かなかった。 |
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ピンっ!と戻る枝が両目に軽く炸裂。
両目のコンタクトが飛んだ。
裸眼0.02なので付近が全く見えなくなる。
片目だけでもと足元を探していたら、おじさんが「深くはもぐってないだろう」と落ち葉を丹念にかき混ぜはじめた。
ホットケーキミックスをかき混ぜるように落ち葉をかき混ぜるおじさんを見て、この日の完全撤退を決めた自分だった。
コンタクトを買い直し、視界が戻ったのは翌日の昼だった。 |
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