二川トーチカ(2回目) その1
(2006/4/15)

「瀬戸地下軍需工場跡を保存する会」が主催した「軍都豊橋 春の戦跡見学会」で訪れた二川トーチカ。住宅地の中にポツンと残るトーチカで戦争遺跡としては結構有名なもの。以前筆皇と二人で来たことがあるのだが、住宅地の中ということで中に入るのもヒヤヒヤしながらのものであった。今回はゆっくり内部見学できると思っていたが、残念ながら中に入ることはできなかった。
前回の訪問のレポートはコチラ

両隣は住宅、前は駐車場となっているトーチカ。もともとは山の斜面を利用して作られたものだとのことだが、住宅地となってしまった現在、その形跡は残されていない。

正面から撮影。階段状になった口が砲口。

山に斜面に穴をあけ、そこからコンクリートを流し込んで作られたので、型枠があった正面以外は凸凹している。

砲口部アップ。敵から砲撃から防御を行う為の階段状となっている。残念ながら口が大きいので、弾がそのまま入ってきたらドカンとなる。

猫の集会状態となっている参加者達。

学芸員の伊藤さんが色々説明してくれたが、残念ながら全てを理解するのは不可能…。

前回中に入った時にみた天井の鉄骨。この奥に通気口があいている。
もらった資料によると九六式十五糎榴弾砲が備え付けられていたとある。

口までの高さはおよそ2m弱ほど。個人なら登るのだが、こういうツアーでそんなことは不可能。

砲口下あたり。型枠用だろうか、木の杭などがみられる。

伊藤さん曰く、風化してこのようなボロボロの表面になったと思う人が多いが、穴にコンクリを流し込んだのでそのまま穴の形状になっているだけとのこと。

山の石などがコンクリに取り込まれた結果がこの表面。

トーチカから海岸方面を臨む。
現在は見渡す限りの住宅街だが、地形はほぼそのままで、高台に置かれたトーチカの役割が理解できる。

道路から駐車場を挟んでトーチカ。左奥のマイクロバスが今回の足。

ここで記念撮影。自分は写真を撮っていてはいりそこねた。

愛知の戦争遺跡特集トップ
観光トップ