中之院(たぬき寺)軍人像 その1
(美浜町 2005/2)

たぬきの像が多く並ぶ中之院、通称「たぬき寺」、ここには名古屋市内から移された軍人像が数多く並んでいる。


説明板によると彼らは名古屋第三師団歩兵第六連隊の兵士達。昭和12年上海で敵前上陸を果たしたものの激戦となり、ひと月の間にほぼ全滅となってしまった。遺族らは故人を偲び、遺された写真から本人に似せた像をつくらせ、名古屋の寺に寄進した。


終戦時、進駐軍から軍人への崇拝につながるとして破壊を命じられたが、寺側は「日本人の手によって破壊できない」と断固拒否したため、破壊をまぬがれた。平成7年にこの地に移されて現在に至る。


とかくこういう像は心霊スポット好きの奴らの対象となりやすいが勘違いしてはいけない。


 説明板1
 説明板2

門の前の灯篭。
この寺の通称は「たぬき寺」』とコメントするつもりで撮影したが、「ぬ」が草で隠れてしまった。逆手にとって告白。

門。これといって特徴のない門だと思っていたら…。

たぬき寺らしく、屋根の上にはタヌキが。
そのまま置かれているわけではなくて、何か瓦のようなものを挟んでちゃんと置いてあった。

タヌキがたくさんいるこの寺の中で一番迫力があるタヌキ。

タヌキ乱れ打ち。
それらに相対するカエルが一匹。


目的は軍人像なので、タヌキ達には申し訳ないが、あまり身をいれて撮影していない。

コンクリートで固められた斜面をバックに軍人像が現れた。
ほぼ中央の祠を挟んで右側には台有り、左側には台無しの像が並ぶ。この台はお金のかけ方だろうか?特に階級とは関係なさそうだが。

その中でも目立っていた像。右手には軍刀か銃を持っていたようだが、現在はなくなってしまっている。

写真を元に作成された像だけあって非常にリアル。しかし写真だけからよくこれだけ立体的にできるものだ。

たぬき寺を紹介しているHPで、必ずといっていいほど掲載されている犬と兵士。
人間のリアルさと比較すると、犬はちょっと手抜き気味。

何十体もある像の中で1,2を争う大きさの像。ほぼ等身大、もしかすると少し大きいかなと思えるほど。勲章の数も多い。


祠向かって右側の台有りゾーンの像なのだが、この像付近の数体は膝から下が地面に埋まっている。


手前は井戸。

少し緊張気味な顔。おそらく写真も緊張した顔で写っていたのだろう。

階級の高そうな像。なぜかこれら3体だけは足が途中まで埋まっている。最初からこうだとはあまり思えない。もしかしたら足が折れてしまった像なのかも。

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