見晴台遺跡 その1
(名古屋市南区  2003/9)

名古屋市南区の高台に残る旧石器時代からの遺跡。特に弥生時代から古墳時代にかけて200棟以上の住居跡が発掘された。他にも弥生時代の大規模な濠や土塁も発見されている。
戦時中は空襲の多かった名古屋南部に位置する事もあり、笠寺陣地として高射砲等が設置されており、今でもその台座が残っている。
入場無料の考古資料館あり。


住 所 名古屋市南区見晴47
(052)823-3200
入場料
駐車場
開館時間 9:15〜17:00
休業日 月曜日・第4火曜日(除祝日)・年末年始
H P

笠寺観音から直線で約300m、高台に位置する見晴台遺跡。現在は笠寺公園となっている。

見晴台遺跡の説明板。毎年夏休みには遺跡発掘会に参加することができる。来年あたり応募してみようかな。

高台のほぼ中央に建てられている見晴台考古資料館。発掘された遺跡の展示や笠寺陣地についての展示が行われている。
入場は無料だが、月曜休み。

展示室。あまり広いとはいえないが、入場無料だしあまり文句は言えない。
壁の奥まった所に中学生くらいの男子が坐って漫画を読んでいた。入場無料でクーラーも効いているからだろうが、みっともないからやめた方がいい。
もちろんそんな事は言えない自分だけど…。

弥生時代後期の見晴台。ムラの周りを環濠で囲み、防御している。濠は幅4m、深さ4mと大規模。
既にムラ同士の戦いも行われていたということである。

なぜか名古屋城三の丸で発掘された、陶器瓦も展示されていた。

考古資料館の南に隣接する、「住居跡観察館」。発掘された遺構の模型と復元された住居が展示されている。
ただしこちらはエアコンが効いていないため、かなり暑い。漫画を読んでる不埒な少年もこちらでは無理だろう。


建物は竪穴式住居をモチーフとしているらしい。

内部はこんな感じ。ぐるっと通路があり、内部に遺構模型と復元住居がある。通路には説明板が掲げられている。


 遺構図
 説明板

復元住居。中に入る事はできないが、説明板の説明とあわせて、造りを理解する事ができる。

入口から内部を撮影。住居奥にはカヤがかけられていないが、これは内部を見やすくするため。

遺構跡。200棟以上の住居跡が発見された。ただそれらのほとんどは重なって発見されており、何度となく建て直されたものらしい。

住居のまわりにある浅い周溝。


これらの遺構は全て損壊を防ぐ為に実物からかたどったものを、実物の上にのせた形で展示されている。

写真では分かりにくいが住居内部の様子も分かりやすい。
薄暗い中に人形が一体いることに気づいた時には少々驚いた。

これがその人形。何をしているところか分からないが、とりあえず金城武に似ていた。

濠体験コーナー。濠の深さと幅を体験する事ができるらしい。コンクリート製の幅4m、高さ4mの濠がある。形としては理解できるが濠として、これだけを見てイメージできる人がどれだけいるか疑問…。


 説明板

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