第2章 京都 神護寺編


気だるい。今日は恐れていた県外一人旅の日。まさか一人で県外に遊びに行くなど考えもしなかったが、ついにこの日がやってきた。はっとし_ぜろの薦めで一人旅をしようと思い初回は名古屋城へ行ってみたが、寂しいだけだった。
「続ければ楽しさがわかるよ」 と言われたので続ける事にしてみたが・・・、やはり寂しい。 が、それは置いといて勢いで出発してみた。
 <楽しさ百分率   50%>
今日の目的地は「神護寺」。「銘の神護寺」と言われる日本三梵鐘の1つがある所だ。三尾(栂の尾、槙尾、高雄)のひとつ高雄にあり、和気清麿公が824年に神護寺と称したのが始まりらしい。名物は紅葉と、地蔵院から錦雲峡にむかってお皿を円盤投げする「かわらけ」投げ。朱印を貰い、デジカメで梵鐘を撮り、「かわらけ」投げをして早々と帰ろう。
家を出る時は天気もそこそこ良かったのだが雨がパラついてきた。ただでさえ一人で寂しいのに雨まで・・・。
 
<楽しさ百分率   20%>
途中「斎王の里」なる石を見つけたので撮影してみた。ネットで「斎王」を調べたが詳しくは解らなかった。が、どおやら「天照大神を祭る人」っぽい。皇族の未婚の姫から占いで選ばれるらしい。
 
<楽しさ百分率   30%>

神護寺に到着。先客と思われる車が1台ある。駐車場代は500円。階段を約10分程登ると楼門が見えてくる。雨のせいか若干寂しげだ。楼門脇に受付があり、そこで入館料を払う。

 
<楽しさ百分率   40%>
境内に突入。人っ子一人いない。紅葉の時期は近くの旅館の予約が取れないほどらしいが今は3月。当然といえば当然だ。
 
<楽しさ百分率   30%>
まずは朱印を貰おうと歩いているとそれらしき建物が階段の上に見えてきた。「金堂」と呼ばれる建物で、お寺の人と思われる人が堂内に見えたので行ってみた。 案の定朱印が貰えた。ついでに梵鐘が何処にあるか聞いてみたが、「一般公開はしてません」と言われた・・・。 三井寺、平等院の梵鐘は見れたのに何故ここは?
 
<楽しさ百分率    0%>
俄然やる気を失ったがせっかくだから境内をぐるりと回ってみた。
 
<楽しさ百分率    0%>
色々な建物があったが流してみるだけで特に気にもとめなかった。
 
<楽しさ百分率    0%>

かわらけ投げのポイントに到着。錦雲峡絶景。
「皿でも投げて帰るか」と思い売店を見てみると閉まっている。
 
<楽しさ百分率  −50%>
これ以上ここに居たら泣きそうなので早々に引き上げる事にした。帰り道(入り口の近く)に雨の中「鐘楼」がたたずんでいる。「この中に梵鐘が・・・」 
こうして初県外一人旅は惨敗に終わった。
 
<楽しさ百分率 −100%>
筆皇アンニュイ一人旅